新鮮な野菜を低コストで届けるプラットフォーム「やさいバス」を展開するやさいバス株式会社は、フューチャーインベストメント、やらまいかファンド、静岡キャピタルを引受先とする第三者割当増資を実施し、総額2.25億円の資金調達を実施したことを発表した。
野菜を新鮮なまま低コストで届けるためのプラットフォーム
「やさいバス」は、大都市を経由する流通網の場合、野菜を集荷してから届くまでに、時間や距離がかかることから、野菜の鮮度が落ち、輸送コストが高くなってしまう課題に対して、限られた地域で新鮮な野菜をすばやく、低コストでのやりとりを可能にするためのEコマースプラットフォーム。2017年にサービスを開始した。
飲食店や小売店などの購入者は、ウェブ上で生産者を指定して野菜を注文することができ、注文を受けた生産者は、野菜を収穫して最寄りのバス停(直売所や事業所)に置いておく。それをドライバーが回収し、購入者の最寄りのバス停まで届けられ、購入者は好きな時に取りに行けば良いシステムとなっている。
生産者と購入者は、野菜のリクエストやリコメンド、届いた野菜に関するフィードバックといった、直接のコミュニケーションも可能だ。
コロナ以前は外食を中心に成長を続けていたが、コロナ禍に飲食店の休業が相次いだことにより利用が激減したことから、小売向けへと方針転換を行いサービスを継続している。直近で実働しているエリアが11都道府県、年内にさらに約10府県にて実証実験もしくは検討を進めている。
今回調達した資金は、経営体制の強化、地域展開体制強化、システム開発強化に充てるとしており、「誰もが美味しい色を手に入れられる社会を目指して活動して参る所存です」とコメントしている。
やさいバス
https://vegibus.com/