三菱地所と中川政七商店は、47都道府県地域産品セレクトショップ「アナザー・ジャパン」の第一期店舗を東京駅から5分ほどにある銭瓶町ビルディング1階に8月2日オープンした。
店舗スタッフは18名全員が学生で、経営・企画展運営・店舗運営・プロモーション・接客販売というショップ経営の一連を担う。
学生のみで運営する店舗を中川政七商店がサポート
「アナザー・ジャパン」は、2ヶ月ごとに特集地域が入れ替わる地域産品セレクトショップ。
トップバッターを飾るのは「九州」で、沖縄を含めた九州地方の地域産品をセレクトし、食品や雑貨などを取り扱う。
その後、「北海道・東北」「中部」「関東」「近畿」「中国・四国」と2ヶ月ごとに特集地域が変わり、1年で日本全国を一周する計画だ。
この店舗の最大の特徴となるのは、経営・企画展運営・店舗運営・プロモーション・接客販売をすべて学生が手がけるということ。
初回の「キュウシュウ展」では、九州エリアの学生3名が合計83日間をかけて、現地でセレクト・仕入れた商品が並べられており、店舗では学生が接客を行い、地域産品の背景から丁寧に紹介。その魅力を伝えていく。
三菱三菱地所がプラットフォームを提供し、中川政七商店が小売業のノウハウを教育およびメンターとして学生の経営に伴走する形でサポートに入るが、その狙いを以下のように述べている。
「アナザー・ジャパンを通して地域を学び、経営を学び、“将来、自分の働く場所として、地元を選択肢の一つにする”。そして地方に若い世代が戻ることによって、本当の地方活性化が始まる。アナザー・ジャパンは日本を元気にする循環の始まりの場所として開業いたします」
このプロジェクトは約5年の歳月をかけて育てていく中長期型プロジェクトで、約40坪の第一店舗からスタートし、2027年度には約400坪の第2期店舗をTorch Towerに開業予定だ。第2期には全国出身の学生が勢ぞろいし、47都道府県の常設ブースを構える予定。
アナザー・ジャパン
https://another-japan.jp/