家計簿プリカ「B/43」展開のスマートバンクが20億円を調達

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家計簿プリカ「B/43(ビーヨンサン)」を提供する株式会社スマートバンクは、シリーズAラウンドにてグロービス・キャピタル・パートナーズ、グローバル・ブレイン、Z Venture Capital、ANRI、三井住友海上キャピタル、DBJキャピタルを引受先とした第三者割当増資を実施し、総額20億円を調達したことを発表した。
今回の調達により、累計調達額は30億円となる。

パートナーと家計を共同で管理できる「B/43ペアカード」が好調

「B/43」は、支出管理の手間や不安をなくすために、Visaプリペイドカードと家計簿アプリをセットにして提供する支出管理サービス。
毎月の予算を発行されたプリペイドカードにチャージして、支払いをするだけで明細が即座にアプリに反映される仕組み。
2021年4月に提供を開始し、累積決済件数は100万件を超え、決済取扱高は月間数億円にのぼる。

2021年7月に提供を開始した、パートナーと家計を共同で管理できる「B/43ペアカード」が好調とのことで、3ヶ月利用したユーザーはそれ以降もほぼ100%の継続率となっており、継続するにつれて利用者の月額利用金額が上昇しているという。徐々に本格的な活用に移っている様子がうかがえる。

スマートバンクはこの背景を以下のようにコメントしている。

「世の中の流れとして共働き世帯が増加傾向にある中、片働きに比べて収入・支出内容が複雑で家計全体のお金の流れや貯蓄の現状を把握しづらい課題が存在します。しかし、日本市場には共同で家計の管理ができるサービスがなく、どちらか一方に管理の手間が集中したり、お互いの立替精算が面倒だったり、簡単に今月の支出状況が確認できなかったりと、2人の家計管理方法には多くの課題が残されていました。『B/43ペアカード』は、2人の共同口座とそこに紐づく2枚のカードが発行され、アプリに支出状況がリアルタイムに反映されます」

今回調達した資金をもとに、「B/43ペアカード」の拡大に注力しつつ、今年度中に小中高生や大学生の子どもと親が共同で支出管理できる親子カードのリリースも予定しており、「お小遣いを現金で渡すところからデジタルに置き換え、子供が唯一使えるカードとして支出を見える化しながら、キャッシュレス決済を用いて金融リテラシーを高める」ようなサービスを提供することで新市場の開拓を進める。中長期的には、生活費管理の問題から取り組み、貯める、増やすといった事業領域の拡大も目指す。


アプリに関しては、2023年末までに100万ダウンロードを目標にしている。


B/43(ビーヨンサン)
https://b43.jp/

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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