シェア買いアプリ「カウシェ」を展開する株式会社カウシェは、Bonds Investment Groupをリードインベスターとして、SIG Asia Investment, LLLP、三井住友海上キャピタル、Sony Innovation Fund、モバイル・インターネットキャピタル、電通ベンチャーズおよび既存投資家を引受先とした第三者割当増資を実施し、総額約22億円を調達したことを発表した。
同社がこれまでに調達した総額は約32億円となった。
「楽しい買い物体験」を追求するシェア買いアプリを展開
「カウシェ」は、友達や家族などと一緒に購入するとお得になるシェア買いアプリ。食品や飲料をはじめ、家電や日用品を販売しており、タイムセールなどのイベントも実施している。
欲しい商品を見つけたら購入手続きをして、シェア買いグループを作成、SNSなどで友達や家族などのメンバーを招待して、時間内に必要な人数を集めたら取引成立。
必要な人数が集まらなかったら購入はできないが、全額返金される仕組みとなっている。
2020年9月にリリースしたアプリのダウンロード数は、2022年5月末時点で70万件を突破し、流通取引総額は2021年5月と2022年5月の比較で1200%へと伸長しているとのこと。
カウシェ代表取締役CEOの門奈氏は今回の調達にあたり以下のようにコメントしている。
「カウシェが掲げる『楽しさ』がキーになるショッピング体験の実現は、まだまだ日本でも大きく成功している企業がいない、チャレンジングな領域です。そんな中、我々はスタートアップだからこその創造性を発揮し、失敗を恐れず数々のトライとイノベーションを続けることで、プロダクトドリブンで真っ向勝負を仕掛けます。そして、今後も加速度的な成長を続けることで、2025年度にはGMV1,000億円を目指します」
今回調達した資金は、ソーシャル要素の強化に向け、エンジニアを中心とした人材採用に活用する予定とのこと。
「現在利用されている主なECは『即日配送』や『業界最安値』など、消費者に『早く、安く、商品を届けること』を重要視しています。その一方で、本来オフラインでの買い物における重要な要素である、『だれかと買い物をする楽しさ』を目指す事業者は多くありません」と現状を捉えるカウシェは、「楽しい買い物体験」を実現するため、ソーシャルEC要素の強化を図るとしている。