BASE株式会社は、同社が運営するネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」において、決済手数料を引き下げた「グロースプラン」の提供を4月から開始することを発表した。
また新たな後払い決済「BNPL」機能搭載の検討を本格的に開始したことも明らかにした。こちらの詳細は未定となる。
軌道に乗ったショップの手数料を引き下げる「グロースプラン」
2022年12月で10周年を迎える「BASE」。節目となるこの年に新たな料金プランとして「グロースプラン」を発表した。
従来の料金プランは、個人でも低いリスクでネットショップをはじめられるよう、初期費用・月額費用は発生せず、商品が売れた際にのみ「決済手数料3.6%+40円+サービス利用料3%」が発生する形で提供してきた。
新たなプランでは、手数料を引き下げる代わりに固定でサービス利用料が発生する「決済手数料2.9%+月額サービス利用料5,980円」という料金体系を設定。
月商17万円を超えると従来からある料金プランより手数料を抑えられる計算となるため、ショップが軌道に乗ってもBASEを使い続けやすいプランが新たなに追加される形となる。
従来のプランもグロースプランも利用できる機能は同一で、4月からオーナーが売上規模に応じて自由に選択できるようになるとのこと。
「BASE」のショップ開設数は2022年1月に170万ショップを突破し、2021年12月期の年間GMV(流通取引総額)は1,137億円という規模となっている。月の売り上げが100万円を超えるショップに関しては、2017年と比較して2021年は5.4倍と増加しており、「BASE」を利用するショップの成長もここ数年で加速している様子が伺える。今回の新たなプランは、小〜中規模をターゲットとしてきたBASEが、中〜大規模にもターゲットを広げる一環の動きといえるだろう。