株式会社土屋鞄製造所は、使わなくなった同社製品を引き取り、修理して再販売するリユース事業を10月1日から開始した。修理した製品は定価の6割ほどで販売する。
ただのCSRではなく「新たな顧客と収益を創造する取り組み」へ
「土屋鞄製造所」が新たに開始するリユース事業は、家庭で使わなくなった同社の革製バックを無料で引き取り、職人が丁寧に修理して再販売するというもの。
これまでもリペアなどの取り組みは行ってきたが、サスティナビリティへの取り組みを、ただのCSRではなく「新たな顧客と収益を創造する取り組み」とするべく、今回のプロジェクトがスタートした。また、「熟練した職人の技術を生かした付加価値の創造」を通じて、職人の雇用を創出する目的もあるという。
修理イメージ
製品の引き取りは国内17店舗で対応するほか、着払いによる配送でも対応する。修理は東京・西新井の工房で行われ、修理した製品は定価の6割程度に抑えて実店舗で販売していく予定だ。販売時には、土屋鞄製造所の製品であることの認定書を発行するほか、どんな再生を行ったかも明記するとのこと。
引き取りは10月1日から1ヶ月の試用期間を経て、修理体制を整えながら、2022年3月を目処に通年サービスとして本格稼働させる予定だ。2026年までに年間売上高5億円を目指す。
土屋鞄製造所 執行役員 コミュニケーション本部長 三木芳夫氏。同社スタッフが愛用してきた鞄と。