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WHILL、月額14,800円の電動車椅子レンタルサービス「WHILLレンタル」を開始

電動車椅子の開発・販売を手掛けるWHILL株式会社は、新たに電動車椅子レンタルサービス「WHILLレンタル」を4月8日に開始した。

近距離の移動を楽しくスマートにするWHILL

「すべての人の移動を楽しくスマートにする」をミッションとして、2012年5月に日本で創業したWHILL。近距離移動のプラットフォームとして、次世代型電動車椅子などを開発している。
パーソナルモビリティとMaaSのふたつを事業の柱とし、パーソナルモビリティ事業では、デザインとテクノロジーの力を生かした、近距離用のモビリティとして、WHILL Model C2をはじめとする製品群を20の国と地域で販売。MaaS事業においては、障害の有無や年齢に関わらず、だれもが楽しく安全に乗れる一人乗りのモビリティによる移動サービス・システムを提供。既存の交通機関を降りてから目的地までの「ラストワンマイル」の移動の最適化を行っている。

年齢や介護保険の有無に関わらず誰でもレンタル可能。気に入れば購入も

新たにサービスを開始した「WHILLレンタル」は、WHILL社が販売する近距離用モビリティ「WHILL Model C2(価格:47万3,000円)」を月額14,800円(非課税)でレンタルできるサービス。
これまでWHILL社製品を使用するためには、購入または介護保険の利用によるレンタルが必要だったが、WHILLレンタルでは、年齢や介護保険の有無に関わらず誰でも簡単な手続きでレンタルし続けることが可能となった。
レンタル対象車両である「WHILL Model C2」は、高いデザイン性と、5cmの段差乗り越え能力、回転半径76cmの小回り能力、リアサスペンションを採用した滑らかな乗り心地などが特徴で、バッテリー、充電器、バスケット、スマートキーなどの基本アクセサリーも月額料金に含まれる。
さらに、WHILL社の専門スタッフによる電話サポートをはじめ、利用者の体に合わせた車両調整、操作説明、運転アドバイス、修理対応なども付属。車両が届いた日からすぐに使い始めることができる。
契約期間は最低1か月から無期限で、更新料は不要。使わなくなったら電話で返却が可能で、気に入れば購入することも可能。

通常、福祉用具は介護保険の適用を受けた上で、介護系の流通事業者を通じて借りることが一般的だが、WHILLレンタルは電動車椅子メーカーが直接手掛けるレンタルサービスだ。
利用者は、メーカーからダイレクトに操作方法やアドバイスを聞くことができるため、利用者自身だけでなく家族にも安心を提供することができる。そして、高齢者の免許返納のきっかけや返納後のQOL(生活の質)の向上にも役立つことが期待される。

多くのシニアの方々に、お買い物や散歩など、活動範囲を広げていただきたい

新型コロナウイルスの影響から、シニアの外出頻度や人との関わり合いが減少することによる、認知症の進行や生活不活発病の発症が懸念されている。
2020年8月に全国65歳以上の男女を対象に実施したWHILL社の調査では、34.8%が自粛前後で週5日以上の外出が減ったと回答。さらには観劇・映画を目的とする外出が86.7%、友人・親戚宅訪問も76.1%減少するなど、シニア世代の約7割が緊急事態宣言後において「社会参加の機会」が減少している傾向がうかがえる。
WHILLレンタルを開始した背景についてWHILL社の広報は、「年齢や介護保険の有無に関わらず、シニア層が安心して外出できるモビリティを利用できるサービスはこれまでも必要とされてきましたが、供給方法が非常に限定的であり、必要な人がリーズナブルなコストで手軽に使い始められないという課題がありました。DtoCサービスならではのリーズナブルなコストと手軽さ、丁寧なサポートなど、お客様が望まれることをすべて盛り込んだサービスです。自転車の移動が不安になった方や、短い距離でもついタクシーを利用してしまう方など、多くのシニアの方々に、お買い物や散歩など、活動範囲を広げていただきたいと思っています」と語っている。
電動車椅子の普及により、外出回数の増加や行動範囲の拡大が期待される。導入への敷居を下げるWHILLレンタルの登場がその後押しとなりそうだ。


WHILLレンタル専用サイト
https://whill.inc/jp/whill-rental

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