ライフコーポレーションは、ネットスーパー専用アプリ「ライフネットスーパーアプリ」の提供を3月8日から開始した。
ネットスーパー開始から10年で初のアプリ提供
ライフはネットスーパー事業を2011年から開始しているが、これまではウェブブラウザのみで提供してきた。
現在は東京都23区+4市、神奈川県2市、大阪府大阪市21区3市でサービスを展開。コロナの影響もあって今期は昨年比で150%程度の伸長となる予定で、単月黒字化も達成しているとのこと。
しかし、10年前に作ったネットスーパーの仕組みのままであることから、スマホに最適なUIの提供や急増する需要への対応に課題感を持っており、今回のアプリ対応にあたり、10Xが提供するチェーンストアECの垂直立ち上げプラットフォーム「Stailer(ステイラー)」を採用した。
「Stailer」は、ネットスーパーやドラッグストアなどのチェーンストアのEC立ち上げを支援するプラットフォームを提供しており、これまでにイトーヨーカドーや広島県で展開するフレスタに採用されている。
特長として、ネットスーパーの利用客向けのアプリを提供するだけではなく、店舗・小売本部・配送業者を含めたすべてのステークホルダーにシステムを提供する点がある。利用客のアプリの使いやすさだけでなく、オペレーションの効率化もサポートする形だ。
プライシングに関しても、初期投資を不要とし、月額+レベニューシェアモデルでサービスを提供することで利益確保ありきの事業モデルを構築している。

ピックパックをサポートするシステムや、配達員のナレッジを共有する仕組みが提供される
アプリの特徴となるのは、売り場を回るように商品をチェックできるタブ。「広告の品」からはじまり、「野菜」「果物」「お肉」といったように、売り場を順番に見ていくようなUI(ユーザーインターフェイス)が提供されている。
また、商品ページには「この商品の関連レシピ」が掲載されており、レシピから必要な材料を選んでカートに入れられるなど、使い勝手を考慮した機能も提供される。
ライフのネットスーパー事業は2020年度の目標であった50億の達成が見えており、2021度はその倍となる100億円を目指すとしている。顧客の利便性を高めることでリアル店舗への来店客増にも繋がることを見込む。
ライフネットスーパーアプリ
https://apps.apple.com/app/id1533392117