三井不動産は、ファッションECモール「Mitsui Shopping Park &mall(アンドモール)」を11月1日にオープンした。
三井不動産が運営する商業施設のリアル店舗とECの相互送客を図り、「リアル店舗共生型ECモール」を狙う。
オープン時には3,000ブランドを展開
「&mall」は、三井不動産が運営する「ららぽーと」などの商業施設と連動したファッションECモール。オープン時には約200ショップ・約3,000ブランドのアイテムを揃え、ファッションを中心にライフスタイル商品までを扱う。今後1年で約400ショップまで拡大させる計画だ。
リアル店舗とECモールで相互送客を図ることで、相乗効果による売上拡大を狙う「&mall」。同社が提供する会員約1,000万人のポイントシステム「三井ショッピングパークポイント」に対応し、双方でポイントを使えるようにする。
相互送客の取り組みとしては、「&mall」の各商品ページから取扱店舗を確認できるようにするほか、各店舗でタブレット端末による「&mall」を通じた販売・接客も行っていく。
具体的には、店舗で希望の商品が欠品していた場合に、近隣店舗や倉庫の在庫を確認して、タブレット端末を通じてその場で購入できるようする。
商業施設利用に関する事前調査を行ったところ、「希望の商品が見つからない」「欠品している」ことが大きなストレスに繋がっていることや、施設利用者の74%が欠品対応サービスを希望していることが明らかになったという。売上げの約10~20%にのぼると言われている店頭の在庫切れによる販売ロスの低減を狙う。
店舗経由の売り上げは各店舗を評価
店舗でタブレット端末を通じて商品が売れた場合は、販売店舗の評価として集計することで、店頭スタッフが積極的に活用できるようにする。
また、店頭スタッフが売れ筋アイテムやオリジナルのコーディネートなどを紹介するコンテンツも展開する。こちらはコーディネートを経由して売れた場合は、店頭スタッフ個人の評価に繋げることでモチベーションアップをはかる。
その他にも、ウェブマガジン「ハニカム(honeyee.com)」の元代表兼編集長を務めた鈴木哲也氏が監修する編集部を立上げ、平日毎日更新で特集ページを運営するほか、インフルエンサーであるモデルがコーディネートを提案する「&mallers(アンドモーラーズ)」も展開する。こちらは自身が普段着用しているコーディネートや、セレクトアイテムなどを紹介していくコンテンツとなる。