ネスレは9月14日、サードウェーブコーヒーの代表格として知られる米ブルーボトルコーヒーの過半数となる68%の株式を取得し、子会社化したことを発表した。今後も現経営陣で独立した組織として運営し事業拡大を狙う。 https://shopping-tribe.com/news/43239/
アメリカと日本をメインに展開するコーヒーチェーン
ブルーボトルコーヒーは2015年2月に日本に上陸し、サードウェーブコーヒーの代表格として話題となったサンフランシスコ発のコーヒーチェーンだ。グローバルでは昨年末時点で29店舗を展開しており、2017年末までに55店舗まで拡大させる計画がある。売上高に関しては、今年度に前年比70%増を記録する見込みだ。
国内では東京で7店舗を展開しているほか、2018年春には関西初出店となる京都への進出も決定しており、今後も関東と関西エリアを中心に事業を拡大させていく計画だ。
ブルーボトルコーヒーCEOのブライアン・ミーハンや創業者でチーフ・プロダクト・オフィサーのジェームス・フリーマンらの現経営陣は引き続き陣頭指揮をとる。これからも創業時に掲げた3つの企業理念「デリシャスネス」「ホスピタリティ」「サステイナビリティ」を掲げ、「おいしいコーヒーをより多くの人に届ける」ビジョンの実現を目指す。
ネスレCEOのマーク・シュナイダーは「消費者動向の変化に合わせて、高成長が期待される分野への投資を図るべく、ブルーボトルコーヒーを傘下に迎えいれました。彼らのコーヒーのおいしさを追求し続ける姿勢や、将来を見通した経営能力は、ブランドを成功へと導くすばらしいものです。サステイナブルでおいしいコーヒーを提供し続けるという軸があるからこそ、支持され続けるのでしょう。」とコメントしており、今後のさらなる成長への期待を寄せる。
ブルーボトルコーヒーは今後、ネスレが持つコーヒーに関する技術を習得するほか、ネスレの顧客基盤を活用した新しい国やエリアへの進出、デジタルプラットフォームの強化、商品ラインナップの拡充などを計画しており、今後も独立した組織として経営を続ける。
ネスレは、スーパープレミアムコーヒーの分野にブルーボトルコーヒーのブランドで参入するほか、オンラインショップの定期購入を通じて、スーパープレミアムなコーヒー飲料やレギュラーコーヒー製品市場における成長の機会を狙っていく。