Amazonは、押すだけで特定の商品の注文が完了する物理ボタン「Dash Button」のウェブ版サービス「バーチャルダッシュ」の提供を8月23日から開始した。
米国で2017年1月から提供を開始した「Virtual Dash Buttons」の日本版となり、アプリを立ち上げて2タップで注文が完了する。
いつも購入する商品をすぐに注文
「バーチャルダッシュ」は、これまで専用デバイスを販売する形で提供してきた「Dash Button」のウェブ版で、Amazonサイト内に設けられた自分専用ページで利用できるサービスだ。アプリにも対応している。
8月23日からAmazonのウェブサイトやアプリにアクセスすると、トップページに「バーチャルダッシュ」のボタンが表示されるようになっている。
過去の注文履歴から繰り返し購入しそうな商品がすぐに登録されており、ボタンを押すだけで注文が完了する状態になっている。
物理ボタンの場合は、Amazonで販売されている商品の種類が限られており、自分が利用するブランドが対応していなければ利用できない問題があった。
「バーチャルダッシュ」の場合は、プライム配送に対応した商品(一部商品を除く)であれば自由に追加することができるため、「Dash Button」よりも幅広い商品で利用できる。
登録する方法は、プライム配送に対応した商品詳細ページに表示されている「バーチャルダッシュに追加する」ボタンをタップするだけ。不要になったらボタンの一覧ページで削除することも可能だ。
物理ボタンと同様に、「バーチャルダッシュ」も各商品ボタンの白い部分をタップ(クリック)するだけで注文が完了する。
ウェブ版の場合は2回タップすると確定する形になっており、1度タップすると値段と注文確定という文字が表示され、もう1度タップすると注文が確定される。
簡単に注文が確定となるが、間違って注文した場合でも発送前であればキャンセルすることができる。通常の注文と同様に注文履歴からキャンセルの手続きを行う形だ。
「バーチャルダッシュ」を使えば、注文は数秒で完了してしまう。「あとで注文しておこう」ではなく、いつも購入する商品の在庫が切れそうなことに気づいたら「その場でアプリを立ち上げて注文」という使い方であれば、当たり前のように使うようになるかもしれない。