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Yahoo!ショッピング、ストア数6万店を突破【Developer Meetingレポート】

ヤフーは3月13日、開発者向けのイベント「Yahoo!ショッピング Developer Meeting 2014」を開催し、キーノートではヤフー執行役員 ショッピングカンパニー長の小澤隆生氏による講演が行われた。その中で「eコマース革命」発表前には約2万店ほどだった店舗数が、現在は6万店を超えるなど、その好調ぶりを明らかにした。
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小澤氏は、「現在の日本のEC化率は現在3%程度、今後15%程度伸びることが予測されるが、いまあるパイを奪い合うのではなく、これから伸びる部分を取り込んでいきたい」という考えを示し、今後増え続ける売り手と商品、それによりニーズが多様化することで、ビジネスチャンスがどんどん拡大していくことを強調した。
今回の「eコマース革命」は中国最大のショッピングモール「淘宝(タオバオ)」を参考にしたことも明かした。淘宝が大きくなった理由はまさにeコマースに関するAPIの提供で、サードパーティによって、売り手と買い手に対して様々なアプリケーションが提供され、その数は万の単位に上るという。
ヤフーは「Yahoo!ショッピングAPI」を公開することにより、内製ではなく、デベロッパーとともに、大きな生態系を作っていったほうがいいという判断に至ったことを明らかにし、公開した50本のAPIを皮切りに、今後も「100本、200本と必要なAPIはどんどん公開していく」考えを示した。

すでに6万店を突破し、商品数は3割増に

「eコマース革命」発表後に9万件の新規出店申込みがあったことが発表されていたが、発表前に約2万店舗だった店舗数が現在は6万店を超えていることが明らかにされた。6万店はアカウント発行ベースの数字で、審査完了後の出店準備中の店舗も含んでいる。
6万店の内訳は法人の方が比率が多いとのことで、個人がやたら出店しているということでもないようだ。
店舗数では、楽天市場の出店店舗数である約4万店を一気に超えた形で、新たな需要を取り込んでいることがわかる。
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品揃えは「eコマース革命」後に、3割以上増加。本格的に店舗が出店されだしたのは今年に入ってからなので、今後さらに増加していくことが予測される。
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昨年、Yahoo!ショッピングの成長率はマイナスに転じていたが、発表後に再びプラスとなり、2013年12月は過去最高の取扱高を記録している。
今年に入っても伸び続けており、現在の成長率は10%を超える数字が出ているとのことだ。
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「eコマース革命」で発表した手数料無料化により、出店への敷居は大きく下げられた。そして、今回のAPI公開により、商品を売る為のあらゆるツールが整備されていくことになる。
APIの公開がどのような結果を生み出すのか、今後も注目である。

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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