楽天は4月5日、EC物流における不在配達削減に向けて、日本郵便と連携を強化することを発表した。ポイント付与や受取手段の多様化などで、利用者が注文した商品を1度で受け取れるようサービスの拡充を進める。
再配達削減に向けて連携強化、ポイント付与も
楽天と日本郵便はこれまで、両社が独自に展開する宅配ロッカーやコンビニ受取などで、受取手段を拡充するための協業を進めてきた。しかし、依然として不在再配達比率が高いため、それを低減させるために、両社でさらなる連携を進める。
具体的には、1回で受け取ったユーザーに対する楽天スーパーポイントの付与や、指定場所配達サービスの提供、通知サービスの充実、宅配ボックスやコンビニ受け取りなどの拠点受取サービスの拡充をあげている。
楽天スーパーポイントの付与に関しては、今後具体的な施策を検討していく考えだが、まずは日本郵便が4月25日から5ヶ月間展開する「郵便局、コンビニ、はこぽすで受け取ろうキャンペーン」に参加し、受取方法に応じて5〜50ポイントの楽天ポイントを付与するサービスを提供する。ここでの効果などを検証しながら、ポイントの活用に関して検討を進める。
指定場所配達サービスは、受取手段を対面の手渡しだけでなく、「玄関先に置いてもらう」や「マンションの指定場所に預けてもらう」などの指定を行いやすくすることで、再配達を減らす考え。通知サービスに関してはメールのほかアプリでの通知も含め、ユーザーが認知しやすい仕組みを検討していく考えだ。
今後両社は、楽天市場の出店店舗向けに対しても共同で営業を行い、特別運賃の提供も開始するとのことだ。