メルカリ、「スマオク」のザワットを完全子会社化 ー 高級品特化のCtoC立ち上げへ

メルカリは、ブランド品の時短オークションサービス「スマオク」を運営するザワットの全株式を取得し、2月17日付で完全子会社化したことを発表した。
「スマオク」を今後も継続しながら、「メルカリ アッテ」を提供するソウゾウ社の元、高級品に特化したCtoCなどの新サービスを立ち上げていく予定だ。

時短オークションから越境ECフリマアプリへ

「スマオク」は、最初の入札から24時間で終了する「時短オークション」を特徴として2013年11月に開始したサービス。より手軽にオークションを利用できる仕組み作りを狙ったが、2016年5月には越境ECフリマアプリとしてサービスを刷新。現在は13ヵ国(日本、米国、台湾、香港、韓国、中国、シンガポール、インドネシア、フィリピン、タイ、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランド)にアプリを配信しており、日本語、英語、繁体語、簡体語の4言語でサービスを提供している。
現状はプロモーションも海外に絞って展開しており、取扱高ベースで約7割が海外からの購入となっている。特に香港を中心にシンガポール、台湾で好調だという。
メルカリがザワットを評価したポイントとしては、「メルカリが目指している世界的なマーケットプレイスの創造に挑戦している点と、カルチャーフィット、事業の明確なシナジー、高い技術力とチーム力」をあげる。
ザワット代表の原田氏は「メルカリ アッテ」を提供するソウゾウ社の執行役員に就任予定で、新サービスとして中古ブランド品などの高級品に特化したCtoCのマーケットプレイスを短期間で立ち上げる予定だという。
「スマオク」では独自サービスとして、ブランド品の鑑定と匿名配送が可能な「スマオクあんしん取引」や、同じお店の商品をまとめて購入してもらい出品者がまとめて梱包・海外発送できる機能などを提供しており、この辺りは新サービスでも活かされることになりそうだ。

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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