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Yahoo!ショッピング、「eコマース革命」で流通総額2倍・広告収入5倍の成果

ヤフーは2月3日、2016年度第3四半期の決算説明会を行い、「Yahoo!ショッピング」と「LOHACO」が対象となるショッピング事業の取扱高が四半期で最大となる1,407億円にのぼり、3年で約2倍まで成長したことを発表した。
広告収入も3年で11億から58億円まで伸ばしている。

取扱高は3年で2倍に、広告収入増加で一定の成果

「ストアの数が3年で約16倍(48万店)になり、商品数が日本で一番になり(2.5億品)、買う人の数も増えてきて、取扱高も伸びて、広告出稿も伸びた。3年かけてようやくサイクルを回すことができた。」とヤフー代表の宮坂氏は振り返る。
3年で取扱高は2倍の1,407億円なり、広告売上は5倍の58億円に伸びた。「タダにしても広告で収益を上げられることを証明できた(宮坂氏)」と手応えを感じつつも、「まだここで手を緩めるつもりはない」と通過点に過ぎないことを強調する。


今後の方針に関しては、「国内最多の商品数をさらに充実させる」「自社及びグループ会員への優待」「自社メディアサービスからの送客」「マルチ・ビッグデータの横断的な活用(購入率・リピート率の向上)」を掲げる。
グループへの優待に関しては、プレミアム会員への優待施策でかなりの手応えを持っているようで、2月から開始したソフトバンクとワイモバイル契約者への優待に期待を寄せる。

新規だけでなくリピーターも着実に増加

「Yahoo!ショッピング」の流通総額は62%がプレミアム会員によるものだという。この割合は徐々に拡大しているが、「Yahoo!ショッピング」経由でプレミアム会員に入会するユーザーに関しても3年で約50倍となっている。「これまではオークションを利用するためにプレミアム会員になるのが大半だったが、ショッピングするために会員になる人が非常に増えている。(宮坂氏)」とのことで、他の事業にも相乗効果が生まれているとのことだ。
現在の「Yahoo!ショッピング」を覗いてみると、確かに商品は豊富になっており、比較的安い商品も多い。ポイントを考慮すればかなりお得になるケースが多く、そういったことが徐々に認知されることで、リピーターを着実に増やしているようだ。

出店数の飛躍的な増加に比べれば購入者の伸びは控えめとも感じるが、「これまでは出店者、これから購入者を伸ばしていく(宮坂氏)」という言葉通り、2017年はここを伸ばすことによって大きな成果を生み出す可能性もありそうだ。

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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