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ココナラが物販に参入 ー 「ココナラハンドメイド」を3月にオープン

個人のスキルを売買するマーケットプレイス「ココナラ」を運営するココナラは、個人間で売買できるハンドメイドマーケット「ココナラハンドメイド」を2017年3月8日にオープン予定であることを発表した。同時に作家からの出品登録を1月26日から開始している。
(3月23日に正式オープンしました)
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個人間のスキルが売買できるマーケットプレイスにハンドメイドマーケットを拡張

ココナラは、個人が得意なスキルを個人間で売買するマーケットプレイス「ココナラ」を2012年7月から提供しており、現在の会員数は35万人、累計取引数は2016年11月に100万件を突破している。女性ユーザーが7割ほどを占める。
占いや悩み相談、似顔絵などの取引が人気で、これまでは物を売買することを禁止していた。
「ココナラハンドメイド」は、アクセサリーや人形、アートなどのハンドメイド作品を個人間で売買できるハンドメイドマーケットプレイス。当初は通常10%の販売手数料を無料で提供し、出品者を募る考え。いまのところ期限を設定していないとのことだ。
まずはウェブ版を展開し、年内にスマートフォンアプリを展開する予定。代金のやり取りはココナラが仲介する。
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「ココナラ」とは別サイトとして展開するが、「ココナラ」内にもハンドメイドカテゴリを新設するなどして、相互に送客できるようにするほか、共通アカウントにより「ココナラ」のアカウントで「ココナラハンドメイド」にもログインできるようにする。

「ココナラ」の延長線上にあるハンドメイドマーケット

ハンドメイド市場は「minne」と「Creema」の2社が市場を牽引しており、勝ち組が明確になりつつある状況だ。アメリカ発の「Etsy」も日本での活動を強化し、本格展開の地盤固めを進めている。
ココナラはとしては、ハンドメイドマーケットのシェア争いに参加しにいくというよりは、独自のポジションを築くことで、一定の利用者を獲得していく考えだ。
どのようなマーケットにしていくかは「やりながら詰めていく」という。現段階では「ココナラでいままで禁止していた物の売買が可能となる」という側面が強いのかもしれない。
これまで依頼により執筆したイラストは、デジタルデータでの納品しかできなかったが、「ココナラハンドメイド」であれば執筆したイラストを印刷した商品として納品できるようになる。
このような「ココナラ」の延長線上にあるとイメージすれば、ハンドメイドマーケット参入にも納得感がある。実際、創業当初からやりたいことの1つとしてスコープには入っていたという。
カスタマイズの相談なども気軽にできるよう、コミュニケーションが取りやすい仕組みにするイメージもあるようだ。「こんなもの作れない?」といった相談ベースの取引が生まれやすい土壌を作ることができれば、ハンドメイドに関心がなかった層のニーズも掘り起こすような、独自の切り口のマーケットが出来上がるのかもしれない。どのようなユニークさが提供されるか、今後の展開を期待したい。
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ココナラ代表の南章行氏
イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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