KDDIは12月27日、指紋認証による決済サービス「Liquid Pay(リキッドペイ)」などを提供するLiquidと資本業務提携したことを発表した。
LiquidはKDDIを引受先とする第三者割当増資を実施し、3億円を調達する。
指紋認証で本人確認や決済を可能に
Liquidは、生体情報にフォーカスした画像解析技術と機械学習を利用したビックデータ解析技術により高速処理を可能にした認証アルゴリズムを独自開発する企業。
指紋認証のみで本人確認や決済が可能な社会を実現するために、指紋認証による決済サービス「Liquid Pay」やタブレット型レジシステム「LIQUID Regi」などのサービスを展開している。
両社は資本業務提携に先駆けて2016年6月から約5ヶ月間、ホテルに宿泊する訪日外国人を対象にした実証実験を実施している。ここでは、パスポートを提示することなくチェックイン時の本人確認を指紋認証で可能とするサービスを提供しており、決済や免税手続きなどでの活用も想定して実施された。
今後はKDDIが持つ顧客基盤を活かして、生体情報による信用力の高い本人認証基盤の構築し、生体認証だけで様々なサービスが受けられる社会の実現を目指す。