食材宅配サービスを展開するオイシックスと大地を守る会は、2017年秋を目処に経営統合する計画であることを発表した。すでに株式交換契約書を締結しており、2017年2月末日までに開催される両社の臨時株主総会における承認を得たうえで行われる。
統合により両社の売上合計は337億円(2015年度実績)となり、自然派食品宅配においてトップとなる。
サービス向上とコストダウンによる事業シナジーを見込む
統合後も2つのブランドを継続する方針。事業シナジーとして、商品調達から販売までのサプライチェーンで共通する部分の効率化、マーケティングノウハウの共有による新規顧客層の拡大などを見込む。
具体的には、共同商品開発・商品相互供給によるサービスの向上、物流やカスタマーセンターの共同運営や物流資材の共通化、システム統合などを想定している。
オイシックスの2016年3月期の売上高は201億5,800万円、大地を守る会の同売上高は135億7,200万円。2015年度実績で自然派食品トップの「らでぃっしゅぼーや」の約223億2,778万円を、両社を合計することで上回ることになる。
自然派食品宅配で業界2番手、3番手による統合。「Oisix」の顧客は30代・40代前半が中心、「大地宅配」は40代以降が中心であることも、シナジーを出しやすい要素の一つとなりそうだ。