
日本メーカーの製品を中国消費者に届けるプラットフォームを展開
Inagoraは、キングソフト代表の翁永飆氏と美容家の山本未奈子氏によって2014年12月に設立された企業で、日本メーカーと中国の消費者を結ぶ越境ECプラットフォーム「豌豆プラットフォーム」を展開するほか、日本の商品を中国の消費者に向けて販売する越境ECアプリ「豌豆公主(ワンドウ)」や、写真投稿SNSにショッピング機能を統合したショッピングアプリ「WONDERFULL(ワンダフル)」を提供している。「豌豆プラットフォーム」は、日本メーカーが中国で販売する上で必要な、翻訳・物流・決済・マーケティング・顧客対応などの業務をすべて代行する越境ECプラットフォームで、日本の事業者は日本語の管理画面で商品登録や在庫管理、受注処理を行えるほか、商品も日本の倉庫に発送するだけで、中国の消費者に向けて販売することができる。
登録された商品は、同社が展開する「豌豆公主」に加え、「淘宝全球購(タオバオグローバル)」や「京東(JD.com)」、「小紅書(RED)」「考拉(Kaola)」などを通じて販売される。あらゆるニーズに対応するために「出店」「仕入れ」「独占販売」の3形態に対応し、初期費用や固定費はかからない。

同社は、「2016年は大手ECサービスだけに頼って販売する時代から変わろうとしている」と述べ、SNSなどで影響力のあるオピニオンリーダーや個人のネットショップなどとも連携し、越境ECネットワーク戦略を推進する計画も明らかにした。
