Amazon.co.jpは、注文から1時間以内に配送するプライム会員向けサービス「Prime Now(プライム・ナウ)」の対象エリアを東京23区全区に広げた。東京で3つ目となる拠点を豊島区に開設し、これまでカバーできていなかったエリアへの配送が可能となっている。
新たに対象となった区は、 東京都中野区、豊島区、北区、板橋区、練馬区の5区。新宿区、杉並区、文京区、荒川区、足立区でも対象エリアを拡大している。ただ、区によっては一部まだ対象外となるエリアがあるとのことだ。
サービス開始から1周年。アイテムは3倍超の6万5,000点まで拡大
「Prime Now」は、生活必需品などを中心とした商品を1時間以内もしくは2時間以内に届けるサービス。毎日午前6時から深夜1時まで利用可能で、2時間の配達は無料、1時間の配達は890円(税込)で利用できる。
注文は専用のスマートフォンアプリから行う形で、食品&飲料・日用品から本・DVD・家電まで最大6万5,000点のアイテムが「Prime Now」を利用して購入できる。
2015年11月19日にサービスを開始し、まもなく1周年を迎える「Prime Now」は、東京の世田谷区などでサービスを開始したことを皮切りに、神奈川県・大阪府・兵庫県・千葉県にエリアを広げ、取扱商品数に関しては、サービス開始時の1万8千アイテムから3.5倍まで拡充している。
「Amazon.co.jpの売れ筋商品」を中心に品揃えを拡充しているほか、ちょっとした贅沢品も売れていることから、上質な食料品や飲料を扱う「こだわり食品ストア」の商品も拡充している。
また、ワインの品揃えも強化しており、スパークリングワインに関しては最大150銘柄を用意しているとのこと。
新発売の商品の最速販売やスタジアムでの販売企画も
「Prime Now」では、ゲームソフトを発売日の午前0時から配送するなど、最速販売のイベントも行われている。11月17日はボジョレー ヌーヴォーの解禁日ということで、当日0時から販売を開始する予定だ。
他にも特性を活かした企画も行われている。9月29日に発売したPlaystation4用ソフト「FIFA 17」。発売日の4日ほど前となる9月25日には、このソフトをサッカースタジアムで先行販売する企画が、等々力陸上競技場で行われた「川崎フロンターレ vs 横浜F・マリノス」戦にて実施された。
当日は、川崎フロンターレ選手のサイン入り特別カバー付きの「FIFA17」を17個限定で抽選販売。購入希望者は、試合前に「Prime Now」のアプリで購入手続きを行うと、抽選への参加となり、当選者にだけハーフタイムに届けられた。
アプリでは、該当する郵便番号を入力したユーザーにのみこのキャンペーンの商品が表示される形で、購入者には住所に「等々力競技場」「座席番号」を入力してもらうことで、座席まで届けることを可能にした。
なお、該当の郵便番号には等々力陸上競技場しかないため、近隣住民が間違って手続きをしてしまうといったことはなかったようだ。また、指定席のユーザーのみを対象としており、「座席番号」の入力がなかったユーザーはキャンセルとなったようだ。
欲しいと思ったタイミングですぐに届けてもらえる「Prime Now」。今後も様々な企画が実施されそうだ。
引き続き対象エリアの拡大と商品の拡充を計画しており、対象エリアはPrime会員が多い地域を優先して拡大していく方針とのことだ。