LINEは、宅配ポータルサイト「出前館」を運営する夢の街創造委員会の発行済株式総数のうち20%を取得することを発表した。これにより夢の街創造委員会の筆頭株主になるとともに、持分法適用会社となる予定。
「出前館」のノウハウを活用し、O2O・デリバリー領域に本格参入
夢の街創造委員会が運営する「出前館」は2000年にサービスを開始し、現在では12,500件を超える加盟店と、769万人を超える会員が利用する国内最大規模のデリバリーポータルサイトとなっている。
両社は2016年5月に業務提携契約を締結しており、夢の街創造委員会はLINEの戦略パートナーとして「Official Web App」への参画をはじめとした、様々な取り組みを進めていた。今回の出資により提携関係を強化し、両社のノウハウを生かしたサービスの実現を目指す。
これによりLINEはO2Oおよびデリバリー領域へ本格的に参入する。夢の街創造委員会のデリバリー事業のノウハウや加盟店とのネットワークと、LINEが持つ会員基盤やスマートフォンに特化したサービス構築のノウハウを融合し、利便性の高いデリバリーサービスの実現を目指す。すでに「LINE」において、プッシュ型デリバリー受注サービスを提供する企画を進めているとのことだ。
過去にLINEは「LINE WOW」を2015年に展開していたが、1年足らずに撤退している。「出前館」の基盤を活用して再びデリバリー領域に挑戦する。