セブン&アイ・ホールディングスは、中期3カ年計画の発表の中で、グループ共通のポイントプログラムを新たに開始することを明らかにした。
オムニチャネル戦略の見直しでポイントサービス提供へ
セブン&アイは、ECを中心に展開してきたオムニチャネル戦略の見直しを行った結果、グループ各社共通のポイントプログラムを新たに開始することにした。新設するポイントグラムにより、グループ全体における顧客の利用状況を把握し、それに応じたポイント付与を行うなど、グループ全体で利用してくれる顧客へのサービス向上を図る。
具体的にはグループ各社のスマートフォンアプリを開発し、グループ共通のポイントプログラムを使えるようにする計画。
同社はコンビニ、スーパー、雑貨専門店、ベビー・マタニティ用品店などを展開しており、グループ全体で日々2,200万人の来客があるという。利用状況に応じた、パーソナル・マーケティングの手法を取り入れるなどして、サービスの質の向上を目指す。
イオンも今年の6月に共通ポイントサービス「WAON POINT」を開始した。まずはグループ内での共通ポイントサービスとしてスタートしたが、こちらは今後グループ外にも広げていく計画を明らかにしている。
セブン&アイは、新たな共通ポイントプログラムを開設する目的として、グループ各社の利用状況をつなげ、全チャンネルを通じてサービスの質を向上していくこととしており、それをオムニチャネル戦略として再定義している。その為、現時点ではグループ外に展開する可能性は低そうだ。
同社は、電子マネー「nanaco」でポイントサービスを提供しているが、これと共通のものとなるかは現時点で不明だ。