楽天は、子会社の楽天オークションが運営するインターネットオークションサービス「楽天オークション」を2016年10月31日に終了することを発表した。出品に関しては8月末で受付を終了する。
サービス開始から10年という節目でサービスを終了
楽天オークションは、楽天とNTTドコモが2015年12月に共同出資する形で設立された新会社楽天オークションのもと、2006年11月に開始したサービス。
ネットオークションでは1999年にサービスを開始した「ヤフオク!」が圧倒的なシェアを持っており、「楽天オークション」は業界2番手というポジションながら、シェアでは大きく離された状況が続いていた。
その一方で好調とされる「ラクマ」は2014年11月にサービスを開始したフリマアプリ。これまで流通総額は明かされてこなかったが、2016年度第2四半期の決済説明会では2つのサービスの流通総額の推移が公開された。
これによると、2016年3月に「ラクマ」が流通総額で逆転し、それ以降は大きく上回る状況が続いているようだ。
「ラクマ」に関しては、2016年3月に台湾でサービスを開始したほか、東南アジアで展開していくことも明言されている。
業界首位の「ヤフオク!」もフリマアプリの仕組みに似た新サービス「ワンプライス出品」を開始しており、こちらも好評だと聞く。フリマアプリが台頭する中で、オークションの立ち位置の調整が今後も続きそうだ。
楽天オークション
http://auction.rakuten.co.jp/