ドクターシーラボを子会社に持つシーズ・ホールディングスは、ジョンソン・エンド・ジョンソンのグループ企業である、ジョンソン・エンド・ジョンソン・Pte.・リミテッド(以下J&J Pte社)とCilag GmbH International(以下CGI社)と資本業務提携することを7月11日に発表した。
CGI社は、シーズ・ホールディングスの株式を17.44%取得し、第2位株主となる。
海外事業はJ&J Pte社が主体となった展開
今回の提携の内容としては、シーズ・ホールディングスグループが展開する「ドクターシーラボ」「ラボラボ」「ジェノマー」の3ブランドの化粧品事業に関して、J&J Pte社に日本以外の地域で主体的に販売する権利を付与することで、海外事業の拡大を図ることがメインとなる。
また、シーズ・ホールディングスグループの香港、台湾、シンガポールにおける事業を、ジョンソン・エンド・ジョンソンの関係会社に移転することも検討しており、今後はJ&J Pte社の販売額に対する一定のロイヤリティ収入と、販売額が一定額を上回った場合に支払われるマイルストーン・ペイメント収入が収益の柱となる。これにより、運用コストが発生しなくなることから、収益性の向上を見込んでいる。
また、ジョンソン・エンド・ジョンソン・コンシューマー・インクが展開する化粧品ブランドを、シーズ・ホールディングスグループが持つ国内の販路で販売することで、既存販路の活性化と収益性の向上も図る。
シーズ・ホールディングスグループは、中期計画において海外事業の本格拡大という目標を掲げており、タイへの進出、シンガポールで大手販売店との取引開始、低価格帯ブランドの「ラボラボ」が中華圏で支持を得るなど、一定の成果を上げているものの、メインブランドである「ドクターシーラボ」の潜在能力を考慮すると、見込み通りに推進されていない現状があるいう。
事業パートナーを模索する中で、ジョンソン・エンド・ジョンソン・コンシューマー・インクにより、海外事業展開を中心とした資本業務提携の提案があり、今回の提携に至った。
シーズ・ホールディングス
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