フリマアプリ「メルカリ」を運営するメルカリは、二次創作物の公式流通プラットフォームへの取り組みを開始することを発表した。
第一弾として、位置情報ゲーム「Ingress(イングレス)」を展開するNiantic社と業務提携し、Ingressの二次創作物の公式販売を開始する。
Nianticは、2011年にGoogleの社内スタートアップとして設立され、2015年8月に独立したベンチャー企業。
位置情報連動型の陣取りゲーム「Ingress(イングレス)」は、実際の街を歩くことでゲームが進行し、現実世界のマップとリンクして遊ぶことができる新しい仕組みが人気のゲーム。現在200ヵ国で展開しており、ダウンロード数は1,500万件を突破している。
今回の業務提携は、メルカリアプリ内に「Ingress」専用カテゴリが設けられ、そこに出品される「Ingress」の二次創作物について、作成と販売にかかる限定的なライセンスを付与するというもの。
商品の売上には、ライセンスの対価としてNianticより版権利用料として10%のロイヤリティが発生する。(メルカリ手数料の10%は別途発生)
Niantic CEOのジョン・ハンケ氏は「メルカリとのパートナーシップを発表できて、大変嬉しく思っています。今回の提携を通じて、クリエイターの皆さまは、創造性が遺憾なく発揮された美しい手作りの作品を安心して販売できるよりになり、ファンの皆さまも安全に購入できるようになりました。この仕組みによって、コミュニティの文化が発展し、長く続くものになることにつながればと思っています」とコメントしている。
Nianticは、これまでもガイドラインに従った非営利的な表現活動(二次創作物の制作)を応援してきたが、金銭的対価が発生する場合、営利性の判断が難しいことが課題となっていたという。
メルカリとの取り組みにより、二次創作物が売買しやすい仕組みが構築され、健全なマーケットが作り出されそうだ。