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中国向け越境ECを展開するInagoraが12億円を調達 ー 2月にも同額を調達

中国向け越境ECプラットフォーム「Wonderfull Platform」などを展開するInagoraは、MTG、日本の大手総合商社、中国大手投資会社 真格基金のほか、既存株主である中国大手投資会社 Ventech Chinaを引受先とする第三者割当増資を実施し、1,000万ドル(約12億円)を調達したことを発表した。同社は今年の2月にも12億円を調達したばかりで、それに続く大型調達となる。
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日本メーカーの製品を中国消費者に届けるプラットフォーム

Inagoraは、キングソフト代表の翁永飆氏と美容家の山本未奈子氏によって2014年12月に設立された企業で、日本メーカーと中国の消費者を結ぶ越境ECプラットフォーム「Wonderfull Platform」を展開するほか、日本の商品を中国の消費者に向けて販売する越境ECアプリ「豌豆公主(ワンドウ)」や、写真投稿SNSにショッピング機能を統合したショッピングアプリ「WONDERFULL(ワンダフル)」を提供している。
『中国では、収入レベルの上昇に伴い、生活の質に対して投資する「品質消費」時代にシフトし、訪日中国人の旅行スタイルは「爆買い」から「体験型旅行」へと変化しております。中産階級人口の増加に伴う消費構造の変化とインバウンド消費の減速が、中国越境EC市場の更なる成長を後押ししていると考えられ、その規模は日本のEC市場規模の約10倍にも及ぶと推定されます。現在中国では、景気減退懸念の高まりからVC資金は滞り、新興企業は冬の時代を迎えておりますが、日本の事業者と中国の消費者を結ぶB to B to Cの越境ECプラットフォーム「Wonderfull Platform」の将来性、成長性を評価頂いた結果、3カ月間という短期間で2回目の大型資金調達を実施することが出来ました。』(Inagoraのコメント)
前回の調達では越境ECプラットフォームの機能刷新や物流面での強化を目的としていたが、今回調達した資金は中国におけるマーケティング強化を目的としているとのことだ。
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上海伊勢丹での美容イベントに「Wonderfull Platform」で取り扱う日本製商品を展示したショールームを出店

現在は「京東(JD.com)」や「美麗説HIGO」と提携しているが、さらに提携サイトを増やして日中間No.1の越境ECプラットフォームになることを目指す。


Inagora
http://inagora.com/

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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