LINEは、タイで「LINE Pay(ラインペイ)」を展開する子会社のLINE Biz Plus Limitedを通じ、タイで電子マネー「Rabbit(ラビット)」を展開するBSS Holdingsと資本業務提携することを発表した。
BSS Holdingsは、LINE Biz Plus Limitedが新たに発行する株式を買い受け、出資比率50%の株主となる。
タイの電子マネー最大手の「Rabbit」
「Rabbit」は、駅の改札やリアル店舗で利用できる電子マネーを展開しており、現在500万人以上が利用するサービスだ。バンコク都市圏を中心に4,000台以上のカード読み取り機も展開している。
一方、タイにおける「LINE Pay」は、サービス開始から1年足らずで登録ユーザー数が150万人以上、オンラインの加盟店が300店以上へと拡大している。
リアル店舗向けの「Rabbit」とオンライン向けの「LINE Pay」が統合し、新たに「Rabbit LINE Pay」としてサービスを展開する。
LINE Biz Plus Limited タイ担当マネージャー ジン・ウー・リー氏のコメント
Rabbit は、McDonalds、Tesco Lotus、Big C などオフラインで有名な加盟店網を有する決済サービスの大手です。またLINE Pay は、タイの大手 e-commerce サイトである Lazada や ENSOGO をはじめタイ全土で 300 以上のオンライン加盟店基盤を有しています。
本提携を通じて、キャッシュレス社会の実現に向けてユーザー基盤を拡大させ、タイ決済業界に大きなトレンドを生み出せると確信しております。本日の Rabbit LINE Pay 正式発表に伴い、LINE Pay と Rabbit は提供チャネルや事業パートナーに関して連携してまいります。LINE Pay は、Rabbit のソリューションサポートを通じてチャージおよび決済の提供チャネルを拡大し、Rabbit は、LINE Pay プラットフォームを通じてモバイルユーザーへのリーチを拡大してまいります。
「Rabbit LINE Pay」は、2016年の夏に主要加盟店にて試験運用を開始し、秋頃にバンコク地区にて本格展開する予定だ。