日本郵便は、東京23区を中心に提供する宅配ロッカーサービス「はこぽす」に関して、これまで郵便局のみだった設置場所を駅やコンビニなどに広げるほか、通販サービス以外でも利用できるようにすることを発表した。
また、他社宅配便の荷物の受取を可能にするオープン化の検討を進めることも明らかにした。
設置場所を駅やコンビニに拡大へ
「はこぽす」は、ECサイトで購入した商品の受取場所として、郵便局に設置されたロッカーを指定できるサービスとして東京23区を中心に提供してきたサービス。
これまでは24時間窓口である「ゆうゆう窓口」が設置されている郵便局の局舎内のみに設置していたが、3月以降には「ゆうゆう窓口」がない郵便局でも屋外に設置を進める。
また、駅や商業施設、コンビニエンスストアに設置を拡大する方針で、第1弾として京王井の頭線の駅6か所に設置し、3月中に実証実験を開始するとのことだ。
2015年4月に楽天市場の店舗のみで試験提供を開始した「はこぽす」だが、11月からは他のECサイトにも対象を拡大した。
今後は対象をさらに広げ、オークションやフリマサービスで落札および購入した商品の受取場所として指定できるようにしていく。3月には「モバオク」に対応するほか、9月にはスマート買取サービスの「ハグオール」に対応するとのことだ。ほかにもゆうパックの再配達の受取場所としても指定できるようにする。
今後は「はこぽす」の機能を追加したコインロッカーをロッカーメーカーと共同で開発もしていく計画だ。
宅配ロッカーに関しては、ヤマトがオープン型の宅配ロッカーを展開することを1月に発表したばかり。今後は両社によって様々な場所での設置が進められそうだ。