ヤフーは2月2日、2015年度第3四半期の決算説明会を行い、「Yahoo!ショッピング」と「LOHACO」が対象となるショッピング事業の取扱高が前年同四半期比で48.3%増となり、1,000億円強まで成長したことを発表した。
2015年度に成長を続ける取扱高がさらに加速
2013年10月に手数料無料化などを盛り込む「eコマース新戦略」を発表したヤフー。それ以前まで2万店舗ほどだったストア数は前年同四半期比54%増となる37万店舗まで拡大、商品数に関しても前年同四半期比29%増となる1.8億点となった。
2015年度に入ってからの取扱高は、第1四半期には前年同四半期比で23%増、第2四半期には30%増と明確な上昇トレンドに入っていたが、第3四半期には48.3%増とさらなる成長を見せた。
ショッピング事業に積極投資が取扱高拡大に寄与
もちろんこの成長の裏には積極投資がある。ヤフーは第3四半期のショッピング事業の販促関連費用を前年同四半期より50億円上積みし、販促活動を強化している。
この間に行った販促としては、中国の独身の日にならって行った11月11日の「いい買い物の日」と「全員まいにち! ポイント5倍」のキャンペーンがあげられる。
「いい買い物の日」では、ほぼすべての商品を対象にポイント11倍となるキャンペーンを実施したが、前年同日比約7倍の取扱高を記録し、最も大きな成果が得られたという。
また、2015年12月の「Yahoo!ショッピング」の総取扱高約400億円における、プレミアム会員の比率は55%となり、その取扱高は前年同月比104%増を記録したことも明らかにした。引き続きプレミアム会員が「Yahoo!ショッピング」をお得に使えるサービス設計を続けていくとのことだ。
広告売上高も前年同四半期比2.3倍となる30億円となり順調に拡大してる。
ヤフー代表の宮坂氏は、発表の中で「これからの3年でやりたいことのひとつは、メディアで強いヤフーからEコマースでも強いヤフーにしていく」とコメントしたほか、ショッピング事業に関しては「いまは流通総額を伸ばすことが最優先」とし、2016年度も積極投資による取扱高の拡大を目指し、2017年度以降に営業利益を伸ばしていくことを検討していきたいとしている。