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ヤマト、共同利用出来るオープン型の宅配ロッカーを展開へ ー フランスのネオポストと合弁会社設立

ヤマト運輸とフランスのネオポスト社は、他の宅配事業者各社も利用可能なオープン型の宅配ロッカーを日本で展開するべく、合弁会社の設立に向けて基本合意に達したと発表した。
合弁会社の出資比率は、ネオポストが51%、ヤマトが49%で、2016年3月に契約を締結する予定。
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フランスでオープン型宅配ロッカーを展開するネオポスト

ネオポストグループは、フランスでオープン型宅配ロッカーネットワーク「PackCity」を展開しており、現在250台のロッカーを運営している。将来的にはフランス国内で3,000台の設置を目標にしているという。
ネオポストは合弁会社に対し、ロッカー本体とソフトウエア、ITインフラの提供を予定している。
PackCity」は、ECサイトなどで商品を購入した際に、届け先として近所に設置された宅配ロッカーを指定できるサービス。指定したロッカーに商品が届けられた際に、開錠用の暗証番号がメールで届き、好きな時間に荷物を受け取ることができるというものだ。
オープン型であるため、利用する宅配業者を問わず、利用することができる。
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国土交通省の調査では、宅配便のうち約2割が再配達の対象となっているという。それに加えて、ドライバー不足という問題も生じている。
ヤマトは、業界一体となった解決が必要であると考え、他の事業者も利用出来るオープン型のロッカーインフラを構築することに決めた。ロッカーは駅など誰でも利用出来る場所に設置していく予定とのことだ。
対応するサービスだけでなく、宅配業者も問わないとあって、共同利用型の宅配ロッカー普及の大きな一歩につながる動きとなりそうだ。


ネオポスト
http://www.neopost.fr/

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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