ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」を展開する株式会社エアークローゼットは、ジャフコが運営する投資事業組合、中園ホールディングス、クレディセゾンのコーポレートベンチャーキャピタル、既存株主である寺田倉庫などから、総額10億円弱の資金調達を実施したことを1月5日に発表した。
今回出資した企業の資金調達や業務提携により体制の強化を目指す。
月額定額制で借り放題のファッションレンタルサービス
「airCloset」は、月額定額制でファッションアイテムが借り放題になる女性向けのファッションレンタルサービス。利用者が登録したファッションの好みやサイズ情報などをもとに、プロのスタイリストがコーディネートしたアイテムが3点届き、返却することで何度でも新たなアイテムが借りられるというものだ。
月額6,800円(税抜)で、送料も含まれる。返却する際にクリーニングする必要もない。
2015年2月にサービスを開始し、現在の会員数は無料会員を含めて約7万人。有料会員数に関しては非公開となっているが、サービスを開始した際には半月で数千人の有料会員の申し込みがあるなど大きな反響があった。現在も新規申し込みから最初の配送まで数ヶ月待ちという状況が続いているようだ。
追加出資となった寺田倉庫は預けたものをウェブ上で管理できるレンタル倉庫サービス「minikura(ミニクラ)」を運営しており、当初から「airCloset」の保管・管理・配送などで業務提携を行っているが、さらなる倉庫オペレーションの向上を目指す。
また、新たに資本参加する中園ホールディングスは、全国で約8,500店舗を展開するクリーニングの「ホワイト急便」を展開しており、クリーニングオペレーション向上に向けた事業連携も推進していく。
昨年も様々なメディアで取り上げられるなど、大きな反響を呼んでいるファッションレンタルサービス。反響に対して体制が追いついていないサービスが多い中、今回の調達により体制が一気に改善されることが期待できる。2016年はますます注目のサービスとなりそうだ。
airCloset(エアークローゼット)
https://www.air-closet.com/