株式会社ジュピターテレコム(J:COM)は、テレビ通販の「ショップチャンネル」を運営するジュピターショップチャンネル株式会社の発行済株式を、今年度中に50%取得し、連結子会社化することを発表した。これにあわせ、KDDI株式会社も5%の株式を取得する。
J:COMは、米国の投資ファンドであるベインキャピタル・パートナーズから全株を取得し、KDDIは50%の株式を保有する住友商事から一部を取得する形だ。
なお、J:COMの株式はKDDIと住友商事が50%づつ保有している。
約3,000万世帯に配信する専門チャンネルを運営
「ショップチャンネル」は国内最大級のテレビショッピング専門チャンネル。人気のファッションや有名ブランドのコスメ、こだわりのグルメを中心に、インテリアや家電、美容・ダイエット用品など幅広いジャンルの商品を厳選して紹介している。
1996年11月に日本で初めて生放送を取り入れたショッピング専門チャンネルを開局し、現在は24時間365日生放送を実施している国内最大手のテレビ通販企業。ケーブルテレビや衛星放送等を通じ、無料で全国2,871万世帯にて視聴可能となっている。
最近では、iPhoneアプリの提供や、ネット専用番組の放送など、ネット強化に力を入れていた。
J:COMは、「ショップチャンネルとJ:COMでは顧客層が重なるため、相互のお客さまに対する積極的な営業活動やプロモーション施策が可能となり、両社の顧客基盤や売上の拡大が期待できます。」と買収の目的を説明している。
J:COM、住友商事、KDDIの3社は、それぞれの経営資源を活かし、新たな通販番組の開発やテレビとインターネットの両輪で新たな顧客層にもリーチすることで、ショップチャンネルの一層の事業拡大を図る。
ショップチャンネルの2015年3月期の売上高は1,365億円、利益は145億円と、創業以来18期連続で増収を続けている。
ショップチャンネル
http://www.shopch.jp/