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ヤフー、ホテル・飲食店予約サイトを展開する「一休」を買収へ ー 総額1,000億円

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ヤフー株式会社は、高級ホテル・高級旅館に特化した予約サイト「一休.com」を運営する株式会社一休の全株式を公開買付け(TOB)により取得し、完全子会社化することを発表した。
これに対し、一休は賛同の意向を示しているほか、創業者である森氏が2月10日で退任する予定であることを明らかにした。

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取得価額は総額1,000億円にのぼる見通し

買付価格は3,433円で、一休の12月15日の終値である2,411円を約42%上回る額の提示となる。買付予定数は2,923万8,300株で、全株取得した場合の取得価額は約1,000億円となる見込み。
一休は東証1部に上場しているが、今回の取引により上場廃止となる予定。

創業者であり筆頭株主でもある森氏は、2015年8月に約41%を保有する全株式を売却する意向を企業側に伝え、売却先として一休の成長を継続的にサポートできるパートナー探しを開始したという。プラットフォームを持つヤフーに打診した結果、今回のTOBの実施に至った。
森氏は2016年2月10日に代表を辞任し、同社を去る意向を表明しており、後任として現取締役副社長の榊淳氏が新代表に就任する予定だ。また、ヤフーからは会長として宮坂学氏が就任する予定。


2000年に「一休.com」を開始

一休は2000年5月に高級ホテル・高級旅館に特化した予約サイト「一休.com」を開始。宿泊費の10%を手数料とするビジネスモデルで展開している。
現在では海外ホテルやビジネスホテル予約のサービスを提供するほか、2006年6月には高級レストランのオンライン予約サービス「一休.com レストラン」を開始している。
会員数は2015年9月末時点で約413万人となっている。2005年8月に東証1部に上場した。

ヤフーは「Yahoo!トラベル」を運営しているが、一休が契約する高級ホテルなどは掲載されていないものが多いという。また、「Yahoo!トラベル」は2014年2月にシステム利用料の無料化を行なっており、広告費で収益をあげる広告モデルに転換しているため、ビジネスモデルも異なっている。
今後は、双方が統合するということではなく、日常の宿泊・出張は「Yahoo!トラベル」、特別な宿泊は「一休.com」という棲み分けでサービスを提供。ビジネスモデルもそれぞれのやり方を継続する。

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飲食店予約に大きな伸び代

飲食店予約に関しては昨年から急激に伸びているものの、オンライン予約率はわずか1〜2%程度しかなく、今後も大きな成長が見込まれている。一休の森氏は「飲食店予約は陣地の取り合いがはじまったばかり。スピードと面の最大化をするうえで強い会社と組んだ方がいいと判断した」とコメントしており、今回の買収によってこの辺りシェアを一気に獲得していく意向が伺えた。

ヤフーとしては、「Yahoo!JAPANの各サービスからの送客」「マルチビッグデータを使った見込み客の抽出と送客」により一休の成長を促進させる予定。ヤフーが展開する各サービスから一休の顧客となるであろうユーザーにアプローチしていく方針だ。

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一休 代表取締役社長 森正文氏

一休.com
http://www.ikyu.com/

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