30日間返品無料の通販サイト「ロコンド」を運営する株式会社ロコンドは、2015年10月度の営業利益・経常利益・純利益のすべてにおいて単月での黒字化を達成したことを発表した。
10月の実績から2015年度第4四半期の黒字、2016年度通期での黒字化を見込む。
「買ってから選ぶ。」をコンセプトにした通販サイト
ロコンドは2010年12月に靴の通販サイト「LOCONDO.jp」をプレオープンし、2011年2月に本格的にサービスを開始。
「買ってから選ぶ。」をコンセプトに「買った後に家で試着して、合わなかったら返品してください」という形で、返品歓迎の新たなスタイルの通販サイトとして登場した。
ここ最近は積極的な展開が目立っており、2014年にはアウトレット通販サイト「LOCOLET(ロコレット)」や、高価格帯のアイテムを扱う「プレミアムブランド」をオープンしたほか、サービス開始以来4年ぶりとなるテレビCMも放映。2015年には、アルペンと資本業務提携し「LOCOSPO(ロコスポ)」を展開したほか、店舗の欠品を代わりに発送する「LOCOCHOC(ロコチョク)」の提供を開始している。
現在は会員数80万人を突破し、2014年度の取扱高は75億円を超えるなど、順調に伸ばしていたが、赤字の状況は脱却できずにいた。
しかし、2015年10月度には月間取扱高(返品前)9億円を達成し、ようやく黒字化することができた。来季は通期での黒字化を見込む。
この日公開された「ロコンドの軌跡」では、これまでの苦しい道のりが赤裸々に表現されている。
ロコンド代表の田中裕輔氏は、今回の黒字化にあたり、以下のようにコメントしている。
『商品価格を他社と同等、または、それ以下に抑えながら、「試着できる通販サイト」として送料無料・交換無料・返品無料という3つの無料サービスを全てのお客さまに提供して来た当社ロコンドは、お客さまからはお褒めの言葉を頂きつつも、業界では「そんなサービスで黒字化なんてできるはずがない」と、噂されることも少なくありませんでした。
それでもチーム・ロコンド一丸となって企業努力を積み重ねて来たことによって、この記念すべき「黒字化」という日を迎えることが出来ました。
しかしながら会社としてはあくまでスタート地点に立ったに過ぎません。又、今年度は一つのマイルストーンでもあった「年商100億円(出荷高ベース)」も達成する見込ですが、これも通販サイトとしてはまだまだスタート地点にすぎません。
次の目標は年商1,000億円、そして営業利益率10%の実現です。創業5年で100億円を実現できた当社なら、次の5年で1,000億円を実現することは決して不可能ではないと強く信じています。「2020年度、1,000億円」の大きなインパクトを目指し、既に、チーム・ロコンドは走り始めています。
これからも「試着して安心して買える通販サイト」を世の中に広げて行きたいと思いますので、皆様のご支援の程、どうぞ宜しくお願いします。』
引き続き積極的な仕掛けを期待したい。
ロコンド(会社情報)
http://www.locondo.co.jp/