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ヤマダウェブコム、住所入力が不要な「PayPal簡単決済」を導入 ー ゲスト購入も可能に

ヤマダ電機は、同社が展開するオンラインショッピングサイト「ヤマダウェブコム」において、会員登録やゲスト購入が名前・住所・カード番号といった情報を入力することなく行える「PayPal簡単決済」を11月4日より導入した。
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住所などを入力することなく決済が可能に

「PayPal簡単決済」は、商品を購入する際にPaypalにログインするだけで、名前・住所・カード番号といった情報を入力することなく、決済を行うことができるサービス。
住所などの情報は、Paypalに登録されているものを利用するため、ほとんど情報を入力することなく確認していくだけで、決済を完了することができる。
Paypalの情報を元に、そのまま会員登録することも可能だ。
すべての商品ページに「カートに入れる」ボタンと並んで「Paypalで購入手続きに進む」ボタンが表示されているほか、カートページにもボタンが設置されており、どちらでも利用することができる。
利用手順としては、「Paypalで購入手続きに進む」ボタンをクリックすると、Paypalのログインページに遷移し、ログイン後に「配送先住所」「支払い方法」などを確認する。
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確認後には、ヤマダウェブに戻るが、Paypalと同じ情報が自動的に入力された形となっている。私の場合はフリガナ以外はすべて入力された状態となっていた。ここで「会員登録を希望しますか?」に「はい」とすれば、会員登録も同時に行うことができる。その際は、パスワードと誕生日の入力のみが追加で必要になる。
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カゴ落ち率が増加、会員登録が購入の決意を鈍らす?

Business Insiderが発表した調査によると、2006年に60%だったカゴ落ち率は、2013年には71%へと増加しているという。その理由を「VWO Ecommerce Survey 2014」が調査したところ、「送料が最後まで分からなかった」「会員登録が必要だったから」「セキュリティ」「購入フローが複雑」「ただ見ていただけ」などがあがっている。
日本のECサイトでは、「会員登録が必要」なケースが非常に多く、アメリカのトップ100のECサイトで会員登録が必要なサイトが24%であるのに対し、国内では70%で会員登録が必要になっているという。
ヤマダ電機は利用客に新たな選択肢を提供することを目的に、「会員登録せず、ゲストとして購入」「ペイパルでログインして購入」を可能にしている。
スマホでショッピングをする際に、特に外出先の場合では住所の入力やクレジットカード番号の入力はなかなかしにくい面がある。そういった意味では、これらの2つを不要にする決済手段は、今後必要不可欠になるものといえるだろう。
国内では、「Amazon ログイン&ペイメント」や「楽天ID決済」などもあるが、今後はいずれかの選択肢がないと、利用者が敬遠するケースが増えていきそうだ。


ヤマダウェブコム
http://www.yamada-denkiweb.com/

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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