ザ・リアルリアル株式会社は、同社が展開する会員制オンラインリセールセレクトショップ「The RealReal(リアルリアル)」の日本版サイトを9月16日の正午に閉鎖し、国内での委託販売受付と販売を終了した。会員に対しては9月16日正午にメールにて告知し、委託品の返却を開始している。
日本版サイトは30万人の会員が利用
リアルリアルは、ラグジュアリーブランドを専門に個人から預かった商品をサイト上で委託販売を行うサービスで、紳士服・婦人服・ジュエリー・時計などを扱っている。
査定・写真撮影・採寸・商品説明はすべてリアルリアルが行い、販売価格の60%〜80%が委託者に返金される仕組みで提供している。
2011年6月に米国でサービスを開始し、米国サイトの現在の会員数は350万人以上。2014年には1億ドル(約119億円)の売上を達成している。4月には総額4,000万ドル(約47.6億円)を調達し、2015年の売上を2倍にすることを明らかにしている。
日本版サイトは2013年8月に開始し、約2年間で30万人の会員によって利用された。2014年4月には元ルイ・ヴィトンジャパンカンパニーCEOの藤井清孝氏を代表に迎えていた。
現在、日本版サイトにアクセスすると、米国版サイトの日本向け案内ページに自動的に切り替わるようになっており、米国サイトを利用するよう誘導している。
米国版サイトは英語のみでの提供だが、日本から購入可能で配送にも対応している。
日本からの委託受付は現在行っていないが、日本を含む米国以外での委託受付の展開を予定しており、時期については未公表としている。
なお、日本版サイトでの委託品は9月16日から返却を開始しており、10月末までに返却を完了する予定となっている。
リアルリアルは、今回の日本版サイトの閉鎖にあたり、会員に対して米国サイトで使える特別クーポンや、フラッシュセール情報に一般公開の24時間前からアクセスできる「First Look Status(プレミアム会員)」への無料アップグレードを進呈している。