フリマアプリ「Fril(フリル)」が男性でも利用可能に ー ファッションの強化を目指した大幅アップデートを実施

株式会社Fablicは、同社が展開するフリマアプリ「Fril(フリル)」の大幅アップデートを7月21日に実施した。デザインを刷新したほか、これまで女性限定で提供していたサービスを男性でも利用できるようにしている。
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男性向けにも開放しファッションを更に強化へ

「Fril(フリル)」は2012年7月27日に日本で初めてフリマアプリを開始したサービス。アプリのダウンロード数は360万件を突破し、出品は月間100万件以上、毎日数万件の取引が成立するサービスへと成長している。
これまでの3年間、女性専用のフリマアプリとして提供してきたが、今回のアップデートから男性にもサービスを開放し、誰でも利用できるサービスとなった。
今回のリニューアルでは、「ファッションフリマ宣言」と銘打って、ファッションアイテムを売買しやすくする機能追加や、デザインの変更などを行ったほか、登録ブランド数も倍増させた。もともと6〜7割がファッション関連アイテムの出品だが、ここをさらに強化したい考えだ。
デザイン面では、シンプルなデザインを追求し、アイコンの変更も実施。メインのナビゲーションはこれまで通りだが、利用する性別によって表示するアイテムを最適化する形をとっている。タイムラインでの表示をはじめ、検索でも性別を考慮した結果を表示するようにしている。
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検索に関しては近々更に強化する。ブランド名を入れた場合のキーワードのサジェストや表記ゆれへの対応、検索速度の向上を実施するほか、色での検索、ブランドやサイズの複数検索、除外するワードを設定した検索も可能にする予定だ。

安心・安全なコミュニティの更なる強化へ

これまで「Fril」では、「安心・安全なコミュニティ」を大切に運営を行ってきており、女性限定のサービスであることもその要素の一つとなっていた。
今回男性に開放することにより、これまで作り上げたコミュニティが損なわれないようにするためにも、いくつかの仕組みを新たに取り入れている。
まず、プロフィールで性別を表示するようにしたほか、購入申請の承認時に性別を確認できるようにした。「Fril」では購入申請が必須になっているので、男性に売りたくない場合は拒否することも可能だ。
また、利用者が不適切なコメントを見つけた際に通報できる機能を新たに追加した。近いうちに、匿名で配送できる仕組みの導入も予定しているとのことだ。
「Fril」は、60名いるスタッフのうち40名がサポートチームに所属しているほど、サポートに力を入れている。サポートに加わるスタッフもすべて「Fril」の元々の利用者であることからも、サービスをよく理解しているメンバーが加わっている。
出品されるアイテムのうち、特に対策をしているのが偽造品の出品をゼロにする取り組みだ。「Fril」では専門のチームを設置し偽造品の出品を削除する取り組みを行っている。
「Fril」によると、外部の調査では「Fril」での偽造品の出品が比較的低い水準を保てているとのことだ。その点に関しても引き続き強化する方針だ。
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代表取締役CEO 堀井翔太氏

昨年から一気に注目度の高まったフリマアプリだが、「Fril」はその中でも最も早いタイミングサービスを開始しており間もなく3周年を迎える。コミュニティを大切にした場作りを徹底して追求し、利用者からも利用する人や出品するアイテムの質の高さを評価されているという。
男性が利用可能になることで、場の雰囲気という面でも変化が生まれると思うが、「夫の服を出品したい」といった要望に応えられるようになるほか、ユニセックスな服の売買も成立しやすくなることを考えれば、場が活性化されることも期待できる。
女性限定ながら利用者を着実に伸ばしてきた「Fril」。ファッションに特化した作り込みも今後楽しみなサービスである。

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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