訪日する中国人観光客を対象にした決済サービスで、日本では株式会社ネットスターズが代理店として展開する。

中国で9億人が利用する「WeChat」の決済サービス
「WeChat」は世界で13億人が利用する、無料メッセージ・通話アプリ。国内では「LINE」が競合にあたるサービスだ。「WeChat Payment」は、2013年に中国で開始した「WeChat」利用者向けの決済サービスで、利用者は銀行口座を登録することで簡単に利用することができる。
中国での「WeChat」利用者は9億人で、そのうち4億人が「WeChat Payment」を利用できるという。
QRコードを店舗で提示して決済
利用者は「WeChat」のスマホアプリを使って、店舗でQRコードを提示するだけで決済することができる。支払いはデビッド型となっており、銀行から引き落とされる形だ。

店舗はタブレット端末の費用だけで「WeChat Payment」を導入できる。すでにiPad端末を持っている場合はその端末を利用することが可能で、その際に費用はかからない。決済手数料に関しては公開されていないが、競争優位性のある手数料設定にしているとのことだ。
QRコードを利用した決済は日本ではあまりなじみがないが、中国では普及した決済サービスだという。表示されるQRコードは1分ごとに変更される仕様となっている。

インバウンド消費促進の新たなツールに
2014年の訪日中国観光客は年間で約240万人だったという。今年は5月末時点で200万人を突破しており、年末までには500万人に迫る勢いとなっており、昨年の倍となるペーストなっている。ネットスターズは、「WeChat Payment」を日本において3年間で10,000店舗へ導入することを目指す。

左からウィ・ジャパン執行役員の本間貴成氏、テンペイ助理総経理の朱立強氏、ネットスターズ代表の李剛氏
WeChat Payment http://www.netstars.co.jp/uploads/WeChatPayment/