株式会社リクルートライフスタイルは、同社が運営する順番待ち管理アプリ「Airウェイト」において、ソフトバンクが提供するパーソナルロボット「Pepper(ペッパー)」を活用した店舗での受付を代行する機能を開発した。
まず最初の取り組みとして、キャナルシティ博多の「リアル脱出ゲームセンター」の受付で6月26日から2日間試験運用した。
Pepperと会話することで受付が完了
今回試験運用した受付サービスは、訪問客が「Pepper」に話しかけて会話をするだけで受付が完了するというもの。参加したい公演や人数を答えていくことで受付が完了し、QRコード付きの予約券が発券される仕組み。
発券されたQRコードを読み込むことで、待っている順番や目安の待ち時間が確認できるようになっており、順番が来たら呼び出してもらうようメールを設定することも可能だ。
「Peppe」は受付だけでなく、通常の会話やリアル脱出ゲームの概要説明を行うほか、うまく会話することでゲームのヒントを教えてくれるような仕掛けも行った。
リクルートライフスタイルは、「今回のpepperの取り組みを通じて、受付業務に必要なコミュニケーションに関するデータを集め、解析→デジタル化していくことで、将来的にはロボットによるコミュニケーションの最適化にもアプローチしていきたい。」とコメントしている。
「Pepper」を店舗で活用することを考えた際に一番に想起されるのが受付業務だ。現状は訪問客が入り口近くにいるスタッフに話しかけて受付をしてもらうケースが多いが、忙しい店舗にとってはここでかかる対応コストはなかなかのものになるだろう。
「Pepper」と「Airウェイト」を導入することで、受付にかかるコストの削減や、対応できなかったことによる訪問客の離脱などを防ぐことにもつながりそうだ。
受付でのコミュニケーションに特化して学習させることができれば、十分に対応できるようにすることが可能なように思える。しばらく試験運用は必要だと思うが、今後の本格導入にも期待していきたい。
Airウェイト
https://cl.airwait.jp/