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ソニー、クラウドファンディングとECを兼ね備えた「First Flight」をオープン

ソニー株式会社は、新規事業創出プログラムの新たな施策として、クラウドファンディングとEコマースのサービスを兼ね備えたサイト「First Flight(ファースト・フライト)」を7月1日にオープンした。
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3つのステージで商品化を実現

「First Flight」は、まだ世の中にない商品やサービスをアイデア段階から掲載することで、参加する支援とともに共創していくことを目指すプラットフォーム。
販売に至るまでの3つのステージを設けており、「ティザー」→「クラウドファンディング」という段階を経て、「Eコマース」で実際に商品を販売する流れとなっている。
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「ティザー」では、商品やサービスのアイデアを提案し、サポーターから応援やフィードバックをもらうことでニーズを探るステージで、ここではまだ販売は行わない。「クラウドファンディング」では、商品やサービスのアイデアの支持者を集めるステージで、期間内に一定数以上のサポーターの支持が集まれば商品化が実現される。
そして、「Eコマース」では、クラウドファでィングで実現した商品やサービスを購入することができる形となる。

自分が使うボタンだけをまとめられるリモコンのクラウドファンディングを開始

開始時には、「クラウドファンディング」の段階の商品として、自分が使うボタンだけをまとめたリモコンが作れる「HUIS REMOTE CONTROLLER」が支援者を募っており、500万円の目標額が設定されている。
そして、すでに商品化が決定している、スマートDIYキット「MESH」や柄が変わる時計「FES Watch」の販売も開始されている。
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「First Flight」は、ヤフー株式会社のもとサービスを開始しており、ヤフーの子会社でスマートフォン向け広告の開発・販売などを手がけるリッチラボが開発・運営を担当。
ヤフーは、サービスを利用する際に必要なID・決済機能として「Yahoo! JAPAN ID」と、自社サイトに数行のコードを貼り付けるだけで簡単にクレジットカード決済システムが導入できる「Yahoo!ウォレットFastPay」を提供している。
「Eコマース」部分に関しては、「First Flight on Yahoo!ショッピング」で購入できる形となっており、商品によっては先行販売という形で販売が開始される。商品保管や配送などに関してもヤフーが提供するフルフィルメントサービス「Yahoo!ロジスティクス」が活用されている。
ソニーは「First Flight」という場を通じて、事業化の初期段階にあるプロジェクトに対し「リアルな市場ニーズの検証」・「お客様とのダイレクトな対話を通じた共創型の開発・商品改善」・「タイムリーかつ規模に対して最適化された販売」といった機会を提供し、新たな事業の立ち上げと成長を後押ししていくとしている。


First Flight(ファースト・フライト)
https://first-flight.sony.com/

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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