株式会社ロックオンは、EC構築オープンソースとして国内No.1のシェアを持つ「EC-CUBE」のメジャーバージョンアップとなる「EC-CUBE 3」の提供を7月1日より開始した。
7年半ぶりのメジャーバージョンアップ
「EC-CUBE」は、ロックオンが開発したECサイト構築パッケージをオープンソースとして2006年9月に公開したもので、EC構築オープンソースとしては国内No.1のシェアを持っており、ロックオンの推定では稼働店舗数は2万2,000店舗以上、年間流通額は1,500億円となるサービスだ。
「EC-CUBE 2」は2007年12月にリリースされているため、約7年半ぶりのメジャーバージョンアップとなる。
内部機構を全面的に刷新、アップデートやデータ移行が簡単に
「EC-CUBE 3」では、PHPマイクロフレームワークであるSilexを採用し内部機構を全面的に刷新している。これまでEC-CUBEの弱点と言われていた、設計思想の古さやバージョンアップのしやすさを大きく改良しただけでなく、既存フレームワークを活用したシンプルな設計により拡張性を大幅に高め、ウェブだけでなくスマホアプリやPOSレジ、IoT対応なども視野に入れた、あらゆる関連概念との連携を可能にしている。
多様な周辺サービスや、アプリケーションとの連携をシームレスに実現するAPI化を標準機能のほぼ全てで実装予定で、バージョン3.0.3から主要機能のAPIが順次搭載される、ネイティブアプリ用にSDKも提供する予定とのことだ。
また、管理画面をレスポンシブウェブデザインにし、タブレットをはじめとするタッチデバイスでも快適に使えるメニューへと刷新。店舗の利用客向けの購入フローも見直し、カゴから購入完了までを3ステップに短縮している。
ロックオンは、「EC-CUBE 3」の提供により、利用店舗数120%、流通総額150%を目指す。
なお、「EC-CUBE 3」のサイトでは、店舗や管理画面のデモを確認することができるので、気になる人はチェックしてみよう。