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SENSY、アドウェイズからの資金調達を発表 ー ワトソンパートナー&コーディネート機能構想も発表

人工知能がセンスを学習するアプリ「SENSY(センシー)」を運営するカラフル・ボード株式会社は、6月に株式会社アドウェイズから追加資金調達したことを発表した。調達額は非公開。
調達した資金はエンジニア採用に充てるほか、アドウェイズとの事業面での連携も図る。
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カラフル・ボードは、5月14日に1.4億円の資金調達を発表したばかりで、今回は追加の資金調達となる。アドウェイズとは「SENSY」アプリにおける広告の収益化や、ECサイトの集客における広告の最適化に人工知能を用いるなどでの連携を検討していく。

ワトソンのエコシステムパートナーに

同社はこの他にも、ソフトバンクモバイルが国内の共同展開を行う「IBM Watson(ワトソン)」のエコシステムパートナーとなったことを発表。ワトソンが得意とする自然言語処理を「SENSY」に取り込むことで、人工知能と会話する世界観を実現していく考えだ。ECサイトやリアル店舗での接客にも活用していく予定だ。
また、イマージュやワールドのEコマースの立ち上げに参画した経験を持つ石川均氏を執行役員 アパレル事業統括として迎え入れ、ECサイトへの「SENSY」の導入やコンサルティングを含めたアパレル企業向けの事業を推進する。
石川氏は「(SENSYは)消費者と企業がストレスなく出会う技術であって、唯一無二の存在。この技術をもっと世の中に広めていきたい」とコメントしている。

9月頃に大幅なアップデートを予定

「SENSY」は9月頃に大幅なアップデートを予定している。その中心となるのは「コーディネート機能構想」だ。
現在単品で「LIKE(好き)」か「DISLIKE(嫌い)」かを選択する形となっているが、これをコーディネートを提示して選択する形に切り替える。
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コーディネートの提案は、一般的に評価されるトレンド情報に加え、その人の好みを加味する形で提案していく。
また、自分が持っている服の写真をアップロードすることで、その服にあったコーディネートを提案する機能も盛り込む予定だ。予算に応じた提案も可能にする予定だという。
カラフル・ボード代表の渡辺氏は「コーディネートを人工知能が作ってくれる、手のひらにスタイリストがいるという世界観をこれで実現できる」とコメントしている。
また、SENSYの強みとして「コーディネートを提案できる種類の幅と、その人に寄り添ったリアリティのある提案ができる深さ」としており、コーディネートは「ほぼ無限に提案できるようになる」という。
同社は、アプリ刷新後の9月以降にプロモーションを強化し「SENSY」を広めていくフェーズに入る。それに先かげて芸能プロダクションのTWIN PLANETグループでデジタルエンターテインメント領域を手がけるLIDDELL株式会社と業務提携し、PR戦略や公式アカウント運用、広告の収益モデルの構築などで協業していくことを発表した。
9月以降に一気に動き出しそうな「SENSY」。利用者からどのような評価を得られるのか注目していきたい。


SENSY(センシー)
http://sensy.jp/
ファッションスタイリストアプリSENSY(センシー)
カテゴリ: ライフスタイル
価格: 無料

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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