ソフトバンク株式会社は、韓国で最大規模のEコマースサイト「COUPANG(クーパン)」を運営するForward Ventures, LLCに対し、子会社を通じて10億米ドル(約1,240億円)出資することを発表した。取引は7月上旬に完了する予定。
アプリは2,500万ダウンロード超
「COUPANG」は、共同購入型クーポンモデルで2010年7月に開始したサービス。アプリのダウンロード数は2,500万を突破しており、モバイルに強みを持つ。
売上高のうち75%がモバイル経由によるもので、モバイルのアクセスは85%を占める。アクティブ率もかなり高い割合となっているようだ。
総取扱高は昨年比80%増で成長しており、2014年12月の月間流通総額は2,000億ウォン(約224億円)に達している。
購入者まで直接届ける物流網も強みで、即日配送サービスも提供している。
クーパンの創業者でCEOのボム・キムは、今回の出資に関して以下のようにコメントしている。
「ソフトバンクが長期的なパートナーとなり、同社の持つグローバルな知見と幅広い事業ネットワークが当社のさらなる成長を促進してくれるだろうとうれしく思います。世界的規模でIT業界への投資を行う同社からの出資は、当社にとっても重要な節目となります。財務体質の強化や事業展開への柔軟性を確保してくれるものであり、お客様へ直接お届けするオンラインショッピングとはどうあるべきかについて再定義できる良い機会になると思います」
クーパンは今後、シリコンバレー、シアトル、上海、ソウルにある事業拠点の研究開発機能を強化する予定。
ソフトバンクは、2014年10月にインドの「Snapdeal」、インドネシアの「Tokopedia」に出資している。
COUPANG(クーパン)
https://www.coupang.com/