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京東集団の「JD Worldwide」が日本上陸 ー 日本製品専門の「日本館」をオープン

直販モデルで中国最大手となる「京東商城(JD.com)」を展開する京東集団(ジンドン)は、海外企業向けのBtoCオンラインショッピングサイト「京東全球購(JD Worldwide)」において、日本製品専門サイト「日本館」を6月1日にオープンした。
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海外企業向けオンラインショッピングサイト「JD Worldwide」

「JD Worldwide」は、4月15日にオープンした海外企業向けのBtoCオンラインショッピングサイト。世界中のブランドを中国の消費者に販売する通販サイトとなる。
直販型とマーケットプレイス型の2つのモデルで展開しており、世界50以上の国と地域の企業に対して、中国における物流やマーケティングを含むワンストップ・ソリューションを提供している。
新たにオープンした「JD Worldwide 日本館」では、オープン時に日本企業約300社の製品を約5万アイテム揃えた。日本館のトップページには花王やライオン明治、カシオなどのブランドが並んでいる。
出店できるのは、ブランドもしくはブランドの正式な代理店であることを条件にしているという。
ジンドンは、アリババが展開する「Tmall Global」との大きな違いに関して2点あるとし、1つ目はマーケットプレイスだけでなく直販を展開している点、2つ目は購入者まで直接届ける物流までをカバーしている点をあげた。
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京東商城 CEO チン・コウユ氏

中国の消費者が好む日本製品は家電やベビー用品

iResearchが発表した2015年2月のデータによると、中国市場はネットユーザー数が6.49億人、ネット通販利用者数3.16億人、EC取引総額は4,516億ドル(約56兆円)にのぼる巨大な市場となっている。
中国の消費者が好む日本製品は、家電などのデジタル製品・ベビー用品・食品・コスメなどで、2014年に「JD.com」で販売された日本製品の販売総額は80億元(約1,569億円)超になるという。
「JD.com」では3万品以上の日本製品を販売しているが、人気のあるブランドとしてベビー用品の花王・ピジョン、家庭用品の象印、食品の日清、化粧品の資生堂・KOSE、デジタル製品のキャノン・パナソニックをあげた。
ジンドンは、2015年内に1,000社以上の日本企業の出品を目指しており、中国国内での物流上の優位性を向上させるため、日本の物流輸送企業や国際物流企業との業務提携も計画しているとのことだ。
日本でサービスを開始するにあたり「日本館」オープンから3ヵ月以内に出店した先着100社には、1年間プラットフォーム使用料が無料になる優遇施策を実施する。


JD Worldwide 日本館
http://sale.jd.hk/act/k1lUqGQp8YNZgHXE.html

イイヅカ アキラ
ST編集長。Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。

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