楽天株式会社は、中国最大級の会員制オンライン・キャッシュバック・サイト「返利网(Fanli.com)」を展開するFanli Inc.に出資したことを4月20日発表した。
出資額は未公表だが、楽天は今回の出資によりFanli社の株式10%未満を取得した。今回のシリーズCラウンド投資により、Fanli社の評価額は約10億米ドル(約1,193億円)になるという。
7,000万人が利用するキャッシュバックサイト
Fanli.comは、2006年サービスを開始した中国におけるオンライン・キャッシュバック・サイトの先駆け的存在。利用者は7,000万人以上で、毎日300万人のユニークユーザーが訪れる。
400以上のネットショップや4,000以上もの有名なブランドを掲載しており、「tmall」「タオバオ」「JD.COM」「Amazon」「JUMEI.COM」など、中国で名の知れたネットショップほぼすべてとパートナー契約を結んでいるという。月間の流通総額は10億元(約193億円)にのぼる。
「Super Rebates」というキャッシュバックを中心としたフラッシュセールスとプロモーション・サービスも提供している。
楽天は、2014年9月9日に米国最大級の会員制オンライン・キャッシュバック・サイト「Ebates.com(イーベイツ)」を展開するEbates Inc.を買収しているが、Ebatesは、中国においてもオンライン・キャッシュバック・サイト「Ebates.cn」と「Extrabux.com」を運営しているため、今後Ebates社とFanli社の様々な連携を検討していくとのことだ。
今回の出資にあわせ、Ebates社の最高経営責任者である、Kevin H. JohnsonがFanli社の取締役に就任している。
Fanli.com
http://www.fanli.com/