「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイは、ネットショップの立ち上げや運営を支援する株式会社アラタナの全株式を取得し、完全子会社化することを発表した。
スタートトゥデイは、91万5,313株をアラタナに割当て交付する予定で、3月25日の終値である3,180円で計算すると約29億円になる計算。
ECサイト構築パッケージ「カゴラボ」などを展開
アラタナは、2007年5月にeコマースの専門のテクノロジーを提供する宮崎発のベンチャー企業で、現在はエンジニアを中心に100名以上の社員が在籍している。
同社はECサイト構築パッケージサービス「カゴラボ」を提供しており、800サイト以上のEC構築を手がけている。
2014年6月にはセキュリティ事業を展開する「ゲヒルン株式会社」とフルフィルメント事業を展開する「株式会社ターミナル」を完全子会社化しており、ECサイトの運営支援をワンストップで提供する体制を整えたほか、2013年10月には月間1,600万PVのファッションメディア「honeyee.com(ハニカム)」を運営する株式会社ハニカムを買収しており、メディア×コマース事業も展開している。
アラタナの2014年4月期の売上高は5億7,800万円で、純利益は5百万円の赤字だった。
スタートトゥデイは、「ZOZOTOWN」に出店するブランドやメーカーの自社ECサイトの構築や運用を支援する事業を展開しているが、2013年には「STORES.jp」を運営するブラケットを買収しており、両者の連携により簡単に自社ECサイトを構築するサービス「STORES.jp PRO」を2014年3月から展開している。今回アラタナと連携することにより、より多彩なニーズに応える方針だ。