株式会社朝日新聞社は、夢やアイデアを持つ人と共感・支援する人を結び、実現を応援するクラウドファンディングサイト「A-port(エーポート)」を3月25日にオープンした。
クラウドファンディングを運営する株式会社MotionGalleryと提携し、同社のサポートにより実現した。
誰もが等しく挑戦でき、支援できる社会へ
「A-port」は、朝日新聞社内の新事業創出コンテスト「START UP!(スタートアップ)」の最優秀提案から生まれたサービス。夢ある人と支援したい人を結ぶ場を提供することで、世の中の課題を解決に近づけ、新しいビジネスや商品を生み出し、各地の魅力ある文化や伝統を盛り上げ、経済や地域の活性化につなげたいというビジョンを元に立ち上がったサービスだ。
まずは8つのプロジェクトが支援者の募集を開始しており、支援は500円から可能で、金額に応じてプロジェクトの起案者が設定したリターンを受け取ることができる。各プロジェクトは朝日新聞社が審査のうえ掲載している。
朝日新聞社の媒体でプロエクトの魅力を広く発信
全国紙によるクラウドファンディングの開設は初めてのことで、朝日新聞の紙面をはじめとした関連媒体でプロジェクトの魅力を広く発信するのがこれまでのサービスにない魅力となる。
3月25日の朝刊では「クジラを巡る世界的論争描く 日本人監督初の本格ドキュメンタリー映画」や「沖縄の伝統的染色「紅型」デザインを食器に 29歳の女流作家・新垣優香が初挑戦」などの8プロジェクトが紙面で紹介されている。
朝日新聞社は「A-port」の成り立ちを以下のように説明している。
朝日新聞社は、言論・報道機関として、世の中のさまざまな出来事を読者のみなさまにお知らせすることを使命としています。素晴らしい技術や独創的なアイデア、高い志を持つ方々が社会の課題解決に向けて取り組んでいる地道な活動にも光を当ててきました。
そして今、情報の発信から一歩進め、情報に共感するみなさまが自ら直接支援の輪に加わる「場」を創出したいと考えました。
(「A-portとは」より引用)
様々な活動を伝えてきたメディアが、その活動をより直接的に支援する仕組みの提供。多くの情報が集まるメディアだからこそ、見出せる有意義な活動に脚光を当てる新しい試みとなりそうだ。
A-port(エーポート)
https://a-port.asahi.com/