株式会社博報堂は、中国企業Cybermart Groupと共同で、訪日観光客を店舗に送客するO2Oサービス「CyberGO(サイバーゴー)」の提供を2月17日から開始した。割引クーポンなどで送客と購買促進を実現する。
数千人の訪日観光客にアプローチ
「CyberGO」は、中国、台湾、香港から訪日する観光客にスマホアプリを通して家電量販店、飲食店、ドラッグストアなどの店舗情報と割引クーポンなどを提供することで、観光客の店舗への送客と購買促進を同時に行うサービス。Wi-Fiルータの無料貸出とアプリダウンロードを組み合わせることで、観光客数千人に提供することを見込む。
具体的には、観光客が多く集まる現地の大手旅行情報サイトや航空会社・空港ターミナル、金融機関などで「Wi-Fiルーター無料貸出&アプリダウンロード」の抽選キャンペーンを行い、観光客を出国前に獲得・会員化することで早期に情報提供を行い、来日前の店舗来訪や商品の購入意思決定を促す。
日本への滞在中にも会員(観光客)の位置情報に応じて店舗情報の検索や、割引情報などのプッシュ通知を行うことで、滞在中の来店動機を更に高めることも可能にしている。
2014年12月に都内家電量販店で送客トライアルを実施したところ、割引クーポンやインセンティブ情報をきっかけに訪問する店舗や、購入する商品をを決定するケースが多く見られたという。
博報堂、Cybermartは今後、日本のサービス提供エリアを5月に関西地区、10月には北海道へと順次拡大する予定で、2015度の送客目標を70,000人、送客者による顧客企業での購入金額を70億円を目標に据える。
2016年度には、対象を韓国をはじめとするASEAN各国からの訪日客へと拡大し、導入企業・実施エリアを拡大することにより、200億円の購入金額を目標とする予定。