株式会社ロックオンは、EC構築オープンソースとして国内No.1のシェアを持つ「EC-CUBE」のさらなる進化とEコマース市場の発展を目指し、「EC-CUBE 3」の開発を開始したことを2月10日に発表した。2015年3月にβ版、5月に正式版を公開する計画。
「EC-CUBE」は、ロックオンが開発したECサイト構築パッケージをオープンソースとして2006年9月に公開したもので、EC構築オープンソースとしては国内No.1のシェアを持っており、推定稼働店舗数は2万店舗以上にのぼる。
スマホアプリ、POSレジ、IoT対応を視野に
「EC-CUBE 3」では、標準機能のほぼすべてをAPI化するほか、開発のベースにPHPマイクロフレームワークである「Silex」採用により内部機構の刷新を予定、そしてユーザーインタフェースの刷新を計画している。
ECオープンプラットフォームとしての拡張性を、ウェブの領域に留まることなく、スマホアプリやリアルPOSレジ、IoT対応なども視野に入れた、あらゆる関連概念との連携を可能にする、次世代ECオープンプラットフォームとなることを目指すとしている。
「EC-CUBE 3」の概要
「EC-CUBE 3」は、EC-CUBEの開発ポリシーである「安心・安全」「対応環境への柔軟性」「あらゆる要求を叶える拡張性」の3点を軸とし、特に「拡張性」の向上を追及した最新バージョンです。(※3)
●APIの実装
標準機能のほぼ全てをAPI化。多様な周辺サービスや、アプリケーションとの連携をよりシームレスに実現する。ネイティブアプリ用にSDKも提供予定。
●内部機構の刷新
開発のベースとして、PHPマイクロフレームワークであるSilexを採用予定。近年のPHPアプリケーション開発の手法を取り入れより柔軟な拡張性と開発効率の向上を図る。
●ユーザーインターフェースの刷新
管理画面をレスポンシブウェブデザインとし、タブレットをはじめとするタッチデバイスでも快適に使えるメニューへと刷新。顧客側では購入フローを大きく見直し、カゴから購入完了までを3ステップに短縮。
なお、「EC-CUBE 3」開発に際し、GitHubでの開発に参加してくれる開発コミッターを募集しているとのことだ。
「EC-CUBE 3」情報ページ
http://www.ec-cube.net/product/info_3.php