LINE株式会社は2月10日、子会社であるLINE Pay株式会社を通じ、ウェブペイ・ホールディングス株式会社を買収し、完全子会社化したことを発表した。
買収はモバイル送金・決済サービス「LINE Pay」における、さらなる事業化の加速を目的としているという。
決済手数料3.25%で展開する開発社向け決済サービス
ウェブペイ・ホールディングスは、数行のコードでウェブサイトに決済機能を導入できる開発者向けの決済サービス「WebPay(ウェブペイ)」を展開しており、手数料もVisa, MasterCardに関しては3.25%と低水準かつシンプルな料金体系で展開している。
数時間で組み込める簡単なAPIや、最短3営業日の審査期間、カード情報を加盟店側で処理・伝送・保存しない安全な決済システムを特長しており、freeeやWANTEDLYなどのサービスに採用されている。
競合として、ヤフーが2014年4月から提供を開始した「Yahoo!ウォレットFastPay」があり、こちらは5大ブランドで手数料3.25%で展開するなどで、競争が激化していた。
ウェブペイは子会社化に至った理由として以下のように述べている。
急激な変革が進む決済業界において、次世代のグローバル・スタンダードとなるべく、当社のこれまで培ってきた決済に関する技術と、LINEの持つ巨大なプラットフォーム基盤およびスマートフォン向けアプリ運営のノウハウを統合することで、価値の高い決済サービスの実現を目指すためです。
なお、WebPayに関しては、新規の受付も含め継続してサービスを提供していく方針だ。ウェブペイは、それに加え「LINE Pay」のさらなる機能拡充・利便性向上・事業拡大を推進することを目指す。
WebPay(ウェブペイ)
https://webpay.jp/